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カテゴリ:とほほ。。。な出来事
ミス・ユニバースや、各地域でのビューティー・ページェント。 子供から大人までが、各々の“美しさ”を競う催し。 アメリカでも盛んに行われていますが、 ここ、プエルトリコでもとても盛んです。 良くあちこちでビューティーページェントの張り紙を見かけます。 話がちょっとそれるのですが、 皆さん、プエルトリコ出身のメヌードって覚えていますか?(古すぎ!?) 美少年の人気グループで、 日本の、ジャニーズ事務所の元になったらしいです。 メヌードはメンバーがある程度年齢が高くなると、 卒業というを取り、次々とメンバーを変えていきます。 あの日本のモーニング娘と同じですね。 昔、先代のメヌードが来日して、大騒ぎになったけど、 私は当時未だ幼すぎて、全然興味は無かったですけどね(笑) そのメヌードの一番の出世頭といえば、あのリッキーマーチン! プエルトリコではこう言った、 子供のアイドルグループ、アイドル歌手、というのが、数多く存在します。 そしてプエルトリコやベネズエラなどの、ミス・ユニバースの入賞常連国ともなると、 地域別でのそういった催しが盛んになるのも、自然の事なのでしょう。。。 ベネズエラでは、聞く所によると ミス・ユニバースに入賞する為の、育成学校なるものが存在するそうです。 今まで私はそういったページェントは好きで観ていたけど、 ある事件がきっかけで、全く観なくなった。 皆さんもよく知っている、あの1996年にコロラドで起きた、“ジョン・ベネちゃん殺人事件”です。 彼女は自宅のベースメントで、未だ6歳の若さで何者かに殺害されました。 もう一つのサイト この事件は未だに未解決のままです。 生前の彼女のページェントでの映像を見た事があります。 未だ5,6歳のあどけない少女が、 大人顔負けの濃い化粧に、くるくるにカールを施された頭で セクシーな衣装をまとい、 まさに北朝鮮の子供達のように不自然な笑顔を振りまき、 お尻を振りながらダンスを披露しているのです。 この映像を観た時に、思いっきり吐き気がしました。 当時、この事件がきっかけで幼い子供達によるページェントに対して、 疑問の声と批判が盛んに出始まった頃の、 丁度今から約6年ほど前になりますが、 HBOで放映した、 ビューティーページェントに命を掛ける母と娘のドキュメンタリー番組を観ました。 スワンちゃん(実名、5歳)とその母親。 彼女の家はとても裕福とはいえない家庭です。 母親は昼夜と働き、その稼ぎの殆どは 地域地域で行われるページェントへ出演する為の費用として消えていくのです。 スワンちゃんは、ジョン・ベネちゃんに負けじ劣らずの目を見張るような美少女。 母親は、娘に“スワン(白鳥)”などと言う名前をつける位だから、 “美”に対する深い思い入れが、それだけで読み取れる。 彼女達の日課は、 1日に何時間も、母親は星 飛雄馬の父、“星 一徹”のごとくに、 自宅のガレージをステージに見立てて改造した場所で、 厳しいレッスンを施すのでした。(強要) 笑顔のレッスン、歩き方や受け答えの仕方と、歌や踊りのお稽古。 母親は時に罵声を浴びせたりしながら、 稽古に何時間も費やすのです。 未だ5才の遊びたい盛りの女の子なのに。。。。。 スワンちゃんは時々半べそをかいたりしながら、 母親に“もう疲れたから止めたい。”とお願いをするのだけれど、 「貴方、ここまで来て他の子達に負けたくは無いでしょう!」という母親からの “大きな勘違いの叱咤”に自らを奮い立ち上がらせて、 泣きながら歯を食いしばって、厳しい稽古に耐えるのです。 さて、 このページェントに出る為に大抵の親は、 専門のコーチを雇いレッスンを受けさせ特訓するのが当たり前らしい。 プロのメークアップアーチストがヘアーやメークを担当し、 一着最低でも$3000もするような、 スパンコールが散りばめられた、オーダーメードの高額の衣装を何着も買い、 プロのカメラマンに売り込み用の写真を撮ってもらう。 これが当たり前なんだそう。 スワンちゃんの母親は、ため息混じりにそう説明した。 あのジョン・ベネちゃんの家は大金持ちだったから、 やはり専属のコーチが居て、プロが全てを受け持ってやっていた。 だけどスワンちゃんの家はそうは行かない。 でも母親はページェントの為なら、何だって犠牲に出来る。 彼女にはスワンちゃんの他に父親が違う10代の子供が2人と、3歳の息子が居るのだけれど、 母親はスワンちゃんのページェントの事で手一杯。 3歳の息子は、 借りてきた猫のように大人しい母親の新しい彼氏が面倒を見ている。 10代になった2人の子供達は、もう完全に諦めて居るようだった。 長女は時々スワンちゃんの特訓に参加して振り付けを教えたりしていたけど、 長男は家出を繰り返して、 挙句の果てには、窃盗で牢獄行きになった。 そんな風に家庭が崩壊しても、 なり振り構わずページェントに命を掛け、のめり込む母親。。。。 何が彼女をここまでそうさせるのか。。。? 私は非常に興味が涌いた。 母親が鬼の形相でスワンちゃんのレッスンをしている脇で、 寂しそうに一人で遊んでいる幼い弟。。。 見ていてやるせない気持ちで一杯になった。 小さなページェントで取った沢山のトロフィーやティアラを、自慢げに見せながらテレビ画面に向かって話をする母親。 脇に居たスワンちゃんが、「私の夢はね~~~。」 と、ちょっとはにかみながら言い始めた。 “ミス・アメリカになる事!!!”だそうだ。 これは彼女の口から出た言葉だけど、 果たして彼女が自然にそう思った事なのだろうか。。。? “母親の夢”を一揆にしょって、奴隷のように従い その夢を、あたかも“自分の夢”と言う風に、錯覚を起こして言っているのではないだろうか。。。。 母親は、小さなページェントで優勝するのでは物足りなく、 もっと上のクラスのページェント優勝を狙うようになる。 この母親の異常な行動は、どんどんエスカレートして行くのです。 ある日、 コンテストで演技の最中に、ちょっと間違えてしまったスワンちゃん。 演技が終わってからの母親からの言葉。 「どうしたって言うの!? 貴方には本当にがっかりさせられたわ! 本気で勝ちたいって、思っているの?」 「おい! それはお前だけだろ!」 私は心の中でそう叫んだ。 本当はスワンちゃんは母親から、 「あのくらい間違えたって気にしない! 元気を出して!」って、励まして貰いたかったんじゃないだろうか。。。? 何も言えずに母親の目の前で、ずっと黙って下を向いて立ち尽くしている。 そして、 「マミーごめんなさい! 私を許して!私を嫌いにならないで!」 そういって母親にしがみついてオイオイ泣き出し始めた。 母親は、今はHUGする気にはなれないわ。と言って娘を跳ね除ける。 いつまでもシクシク泣く、スワンちゃんの姿に溜まりかねたカメラマンが、 「HUGしてあげないんですか?」と聞くと、 仕方ないわね。という風にして カメラに向かって肩をすくめてから、スワンちゃんを抱きしめていた。 そこで私はスワンちゃんの、 「私を嫌いにならないで!」 という言葉で、全てが分かった気がした。 スワンちゃんはママが大好きで、母親から愛して貰いたい一心で、 厳しいレッスンに耐えているのではないか。。。?って。 そう考え始めたら、胸が締め付けられそうになった。 そして、エゴの塊のようなこの母親に怒りが急速に込み上げて来た。 母親は、上のクラスでのページェントに出てみて、 周りの子供達のレベルの高さに唖然として、 借金をして有名なコーチの元へと、州を越えてレッスンを受けに行きはじめる。 そのコーチの元へ通わせているステージママが又とんでもない! ある5歳の男の子の母親は、 南部訛りの話し方で得意そうにこう言った。 「ページェントにこうやって出続けて居るのはね、 私の意志なんかじゃないんですよ~~! この子がどうしても出たいって言うからなんです~。 ちょっとでもお休みをすると、 “マミー!僕ページェントに出たいよ!”って、うるさい位なんですよ。」 ほう~~~! 5歳の男の子が,そう言ったからなんですか~?へぇ~~!? 私はその子の母親が、自分の行為を正当化している様にしか見えず、 思わず画面に向かって、 「嘘コケッ!」と、叫んでいた。 そしてページェントでの現場の殺伐とした雰囲気。。。。 あるお婆ちゃんは、濃厚なメークをした孫娘がカーラーを巻きつけた頭を重そうにしながら、 「お婆ちゃん。。。私眠いからねんねしたいよう。。。」 と、しなだれかかってお願いしていた。 何とそのお婆ちゃんは、孫のあごの辺りを持ち上げて、 「私の目を見なさい! ここでやめたら負け犬なのよ! そんな駄々をこねて、お婆ちゃんを悲しませないで!」 と、低いけれど凄みのある声で言い聞かせていた。 「お婆ちゃんが悲しむ顔を見たくはないでしょう?」 「う~~~~ん。。。。」 「だったら、そういう事を言わないの!」 「お婆ちゃんを悲しませないで!」 なんて、 幼い子供に対して、何て卑怯な言い方をするんだろう! この婆さん、何考えてるんだ!? 私の怒りは頂点に達した。 ページェントの最中、 カメラはワザと、親達の表情に的を絞って延々と映し出された。 子供に、 「もっと笑顔を見せて!」というサインを出す為に、 自分の顔を思い切り笑顔にして、その顔を何度も大げさに指差しをして、必死でサインを送る親。。。 子供の歌に合わせて一緒に歌っている親。 子供が振り付けを忘れないように、(間違わないように) ステージのすぐ脇で、一緒に踊っている親。 とっても異様な光景です。 皆勘違いの馬鹿親達にしか見えなかった。 これって、一種の幼児虐待じゃないのか? そう思えて仕方が無かった。 何が子供にとって大事なのかを履き違えて、 大きな勘違いをしている親達の異常な行動と、 子供達の肩に重く圧し掛かる、とんでもない期待に、 全身で答えようと、何の疑いも無く必死に頑張る子供達。 彼らが哀れで哀れで、涙が後を絶たなかった。 番組の最後に、 スワンちゃんはついに、見事優勝を果たすのだけれど、 ちょっと大き目の優勝の王冠を頭に載せた彼女は、 母親に向かって泣きながら手を振っていた。 マイクを向けられた母親は、 「これでまとまった額の賞金が入るから、 今まで以上にページェントに打ち込めます!」 そう語った。 この言葉を聞いた私は、思いっきり椅子から転げ落ちる位、脱力してしまった。 最後にスワンちゃんが、 “私は将来ミス・アメリカになる!”という夢を唄った歌が、テロップと一緒に流れた。 未だちょっと舌足らずの唄い方が、彼女の年齢の低さを物語って居て、 何とも空しくなった。 非常に後味の悪い番組だった。 話は変わるけど、 未だに両親が疑われたままのジョン・ベネちゃん事件。 彼女も大人のエゴの犠牲になった子供達の中の一人です。 殺人という悲しい結末で、彼女の6年の生涯は終わってしまったけれど、 このまま迷宮入りになってしまうのか。。。 彼女が本当に安らかに眠れる日が来る事を、 願って止みません。 そうそう、昨日で丁度開設1周年を迎えました。 これからもどうぞ宜しくお願いします! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/01/22 07:52:59 PM
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