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2008/03/05
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テーマ:海外生活(7774)


去年の10月にJenの歯科矯正の先生から、半年以内に親知らずを抜くようにと言われた居たので、

Oral Surgeon(口腔外科医)のOfficeへ行って、手術の日取りを決めて来ました。


歯の様子を見て、
2月22日に4本の親知らずを、General Anesthesia(全身麻酔)をかけて抜く事になったんです。
何かちょっと、ルー大柴っぽいから普通に書こうっと。



一気に4本も~?!
しかも全身麻酔をかけて。。。。なんて、
日本じゃ考えられないと思ったから、ちょっと不安に。。。


でも郷に入っては郷に従えで、
先生はこれ専門にやってるんだし、安心してお任せして。。
と腹を決めて、手術に連れて行って来ました。


先生の説明だと、術後は痛みと腫れが2,3日は続くから、
学校は少なくても3日は休むことになります。という事だった。
だから、学校を休むのがなるべく最小限に収まるように、と、

金曜日の朝に予約を入れたのでした。


当日の朝9時にオフィスへ行って、手術は1時間で無事に終了。



未だ麻酔でボ~~ッとしているJen。
帰って来て直ぐにリビングのカウチで寝てしまった。



その後は、予想通り腫れて来たものの、
柔らかい物を食べたり、私達と上手く発音は出来ないものの、会話を楽しんだりと、
順調に回復しているように見えたのに。。。




3日目くらいから、Jenの右頬が異常に腫れ上がって来た。

それを見て心配にはなったけど、様子を見ることに。

ところが右頬はどんどん腫れ上がり、挙句の果てに、
目や首の方まで腫れが回り、Jenだとは見分けが付かない程酷くなってしまった。


寒気がして来た。と言うので熱を計ると、101F度。(約38.4℃)


慌てて先生に連絡をすると、

“直ぐに連れてきて下さい。”
と言われて、

旦那は心配の余り会社を休んで、彼がJenをオフィスへ連れて行きました。


直ぐに帰って来て、

旦那の話だと、Jenの顔を見た看護婦さん達は、
思わず顔に出して心配するほどだったらしい。


でも医者は涼しい顔で、

これはボクサーが、顔を殴られた時のようなインパクトに似ていて、
JJenの場合顔面の右側は、手術でのインパクトがとても強かったんでしょう。
口の中を見てみたけれど、化膿をしているとは思えません。
でも念の為に、抗生物質を処方しておきましょう。

って言われて、薬をドラッグストアで受け取って帰って来た。  


私はその話を聞いて半信半疑。

どうも納得が行かない。



Jenの右側のほっぺは真っ赤に腫れて熱を持ち、しかも岩の様に硬くなってしまっている。
目も首も腫れてしまって、まるで別人。

この変わり様に、冷静でなくてはいけない筈の私が
不安と怒りで、一番パニクってしまった。


こんな状態で、勿論食べ物なんて食べられるわけも無く、
でも強い痛み止めの薬を飲んでいるから、その薬を飲む前に必ず何か胃の中に入れなきゃいけない。。。

涙をポロポロ流しながら、腫れと痛みで殆ど開かない口の中に、
アイスキャンディーを入れている哀れな姿のJenを、何も出来ずに唯見ているだけの無力な自分が情けなくって、私まで泣けて来る。


先生には申し訳ないけど、胸座掴んで殴り付けたい気持ちで居ても立っても居られない。


旦那に宥められながらも、

「これは絶対に化膿しているんだよ!
そうでなきゃ熱なんて出る? こんなに腫れてるんだよ、しかも岩みたいに硬いし!!
Jenがこんなに苦しんでいるのに、よくそんなに冷静で居られるわね!」


旦那に詰め寄った所で、何の解決にもならず、
取りあえず抗生物質を飲み始めたのだからと、様子を見ることにした。



ところが。。。。





Jenの顔の腫れは、益々酷くなる一方!






ろくに眠ることも出来ず、四谷怪談のお岩さんのような顔で、
私にしがみついてホロホロと泣くJen。


もう一度朝一番で、口腔外科の先生にTELを入れると、

又、「今直ぐ来て下さい。」と言われて、

即効で連れて行って来ました。



オフィスへ着き、直ぐに名前を呼ばれて中へ入ると、
看護婦さんや事務の女性達が、次々に現れて

「Oh...可哀相に。。。。」と、Jenの肩を抱いて擦ってくれた。




部屋に通されて先生を待っていると、
手術を施した先生ではなくて、別の年配の優しそうな感じの先生が入って来た。


Jenの様子を見て、


「腫れが酷くなったのは、横になって寝た為の、Gravity(重力)のせいもあるでしょう。

とにかくあと2時間後に又来て下さい。
その時にもう一度全身麻酔をかけて、念の為に切開をして中を診て見ましょう。
それから、点滴で抗生物質を入れる事にします。」

と言われて、ちょっと安心。


幸いその日の朝は大して飲み食いをしていなかったから、
全身麻酔をかけるのに問題はなく、
2時間後に再びJenを連れて、オフィスへ戻って来ました。



旦那へTELを入れると、
先生が動いてくれると言う事で、旦那もちょっと安心した風。。


看護婦さんに抱きかかえられる様にして、
私の方を振り返る気力も無いJenは、そのままゆっくりと手術室へと消えて行った。



待合室では、折角何冊も本を持って来たというのに、
全然“心ここに在らず”で、唯文字を目で追っている感じだった。


1時間ほどして看護婦さんに呼ばれて中へ入って行くと、
お孫さんが沢山居るだろうと言う感じの、優しそうな年配のカウンセラーの女性が、

「She's a real trooper!(とっても我慢強い子ね!)」と私に囁いた。


部屋に入ると、
Jenはベッドで上半身を起こしたまま、意識が朦朧としながらも、
タオルを口に当てて大粒の涙を流して泣いていた。


「本当によく頑張ったわねぇ。。。」


看護婦さんが仕切りにJenの頭を撫でている。
私もJenの脇へ行き、背中を擦った。


そこへ先生が入って来て、



何とこの施術をしたのは、あの優しそうな老先生ではなくて又同じ先生だった。


「再び切って中を絞って見ましたが、
pus(膿)も、何も出て来ませんでした。
唯ガスがちょっと出て来ました。

これは化膿の始まりのサインなので(ほれ見ろ!!)、早く薬が効くように、点滴で抗生物質を入れたので、もう大丈夫だと思います。
今一度様子を見てみましょう。

但し、今回かなり無理矢理患部を絞ったので、今まで以上に腫れ上がる事を覚悟しておいて下さい。
でも、それも2,3日したら治まってくるでしょう。
それから私はこの後、3日間留守にしますが、何かあった場合には、代わりの先生も居るので、直ぐに連絡してきて下さい。」

ということで、

先生もベストを尽くしてくれたから、
あとは早い回復を祈るばかり。。。


麻酔の醒め掛けだからなのか、全身がガタガタ震えて止まらないJenを、看護婦さんと私で支えて、車の中へ連れて行きました。



旦那が夜仕事から帰って来て、今まであれだけ冷静にしていた風だったけど、その夜は急に、


「今のこの腫れ上がった状態を、写真に撮って置くべきだ。
もし何か間違いがあった暁には、絶対に容赦せん!」

と、息巻いていた。



嫌がるJenを説得して、証拠!?の写真を数枚撮った。


そして、先生からの説明を私の口から言って聞かせたけど、
直に先生と電話で話がしたい。

と言い出して、夜10時を回っていたけど、先生に電話を入れた。


「先生、遅い時間に申し訳ありません。
大体の事は妻から聞きましたが、どうしても自分で確認したい事があるのです。

化膿はしていないと言うことですよね?
それでは、歯を抜いた事で、顎の骨に何か損傷があったとか、そういう可能性はあるのですか?
何で右側だけここまで腫れ上がってしまったんですか?

先生は3日ほど出張でオフィスを空けるという事ですが、
今後もしも、一体どういう状況が起こった場合に緊急を要するのか、その注意事項を教えて下さい。」


この時の旦那はこの間と違って、声に凄味があった。


5分ほど話をして、旦那は満足して電話を切った。


そこにJenが現れて、

「この顔、本当に元に戻るのか不安で不安で。。。
マミー、元に戻らなかったらどうしよう! 」

と、仕切りに気にしている。


完全に横になって寝てはいけないといわれたので、
リクライニング式のカウチで、上半身だけ斜めに起こして寝る形をとりました。


「マミー、今夜もずっと傍に居てね。」

その夜も引き続き、Jenと一緒に脇のカウチで寝ました。


暫くカウチで寝ていたから、
腰や首が痛くなって来たけど、そんなの全然気にならなかった。



翌日の朝、腫れが酷くなるどころか、
心なしか、腫れがちょっと引いた感じ。


昼頃に、先生から電話が入った。


「Jenの様子はどうですか?」


「今朝になって、何となく腫れが少し引いている感じです。」

と告げると、

「あ~、それは良かった! まさか翌日に直ぐ腫れが引いてくるとは思いませんでした。思った以上に回復が早いですね。これは凄くいいニュースです。良かった良かった。」


先生も涼しい顔をしていたけど心配だった様で、
わざわざ出張先から2度も電話を掛けて来てくれた。

点滴の抗生物質の効き目が早かったのか、
見る見る腫れも引いて来ました。


昨日、もう一度医者の元を訪れて、
経過も良いようなので、もう学校に行っても良し。と言われて、

今日から学校に行き始めました。

学校は3日で復帰出来るはずが、
結局12日も休んでしまった。

先生にお願いして、
12日間も学校を休んでしまったので、
欠席の理由として学校に提出する、詳しい状況を一筆書いてもらった。


それにしても一番残念なのが、


Jenが参加しているディベートのクラブで、
あのチョコレートで有名なHersheyと言う町の、HERSHEY HOTELで、色んな学校の生徒達が集まり、4日間泊り込みでディベートの訓練をする、合宿があったんです。

その日の為に、張り切ってスーツを何枚か買い揃えて楽しみにしていたのに、
そんな大事なイベントを欠席する羽目に。。

でも、回復する事が一番だもんね。仕方ないです。。。




今日久し振りの学校から帰って来てJen曰く、


「先生方が私の顔を見る度に,泣きそうな顔をして、
“可哀相に。。大丈夫??”って聞いてくるの。

そして授業中も、

“時間をかけてゆっくりやっていいんだよ。
やりたくなかったら、休みなさい。気分の良い時にでもやれば良いんだから。。”って、物凄い気の使いようなのよ。

友達は、“ちょっと何!?大丈夫~!?”って、大袈裟な反応をしたり、男の子で変に気を使ってわざと

“ひでぇ~顔だな、これって治るの?”って、お茶らけて笑った子が居て、私逆に傷ついたわ。。」


私たち家族にとっては、今回の腫れが尋常じゃなかったし、最悪の状態を見ているから、随分マシになったように見えるけど、

今回の酷い腫れを見ていない人が今のJenの顔を見ると、


「うわっ! 大丈夫?? こんなに腫れちゃって。。。」と驚く位に、未だに腫れています。


本人も本当に完全に元通りに戻ってくれるのかと、凄い気にしています。


しつこい位に私に聞いて来ます。



「大丈夫! 元通りに治るに決まっているでしょう!」




そう勢い良く答えながらも、内心




「治ってくれないと困るぅ~~!!!」




と、心の中で叫んでいる私。






YOUTUBEを見たら、
結構親知らずの抜歯状況をUPしている人が居るんでビックリ。



Jenみたく4本一辺に抜いた子




Wisdom teeth gone bad.




Wisdom Teeth




どのビデオも、Jenの腫れとは比べ物になりません~!!













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Last updated  2008/03/05 04:30:55 PM
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