東京スカイツリーに登った
12日、兄の旭日双光章の受賞祝賀会(兄弟等の近い身内だけの)があり上京した。朝5時に起床し、1時間ピアノ練習をしてから、車で龍馬空港に行った。 シニア割引の空席待ちなので、非常に安く乗れるが、空席待ちだ。芝のプリンスホテルに5時までなら、高知から7便もあるから、100%乗れるのは間違いが、早く行ったのだ。 そしたら1番の便に乗れ10時頃、羽田に着いた。夕方までする事は無い。其処でお上りさん宜しく、スカイツリーに行った。 スカイツリー駅に着くと「チケットを買う待ち時間は1時間です」と言われたが、それ位なら並んで登ろうと並んだモノの、中々前に進まない。 結局エレベーターのチケットを買えたのは1時間30分後だった。それから、エレベータを待つのが30分で、合計2時間だった。 不思議なのは、ほぼ全ての人が、そのままジッと我慢して待って居た事だ。仲間等と来て、お互いに話をしながら待つのなら、過ごす時間の意味もあるが、何もしないで2時間待てる人は凄いと思う。 私はその2時間、空港で買った日経をずっと読んでいた。一度は、後ろの人から「伯父さん、前に進んでよ」と言われた。それからは、気を付け、前が開くと前に進むようにはしたが、進んでも時間は同じなのだが、中国人だと、前の人を追い越して行くが、日本人にはそんな人は居ない。 そして、その夜の祝賀会はプリンスホテルだから、東京タワーの隣である。つまり、両方のタワーを同じ日に、下から見上げたようになった。 そして技術の進歩を見たように思う。333メーターの高さの東京タワーと、634メーターのスカイツリーの基礎の幅はスカイツリーの方が狭いのだ。 つまり東京タワー基礎は96メーター角の4角で、スカイツリーは68メーターの正3角形の基礎の上に立っていた。鉛筆を立てたようなものだ。 そして、組み合わせの素材だが、東京タワーは鉄の角材のボルト組み合わせで、スカイツリーは鉄のパイプの組み合わせで、全部溶接だ。分厚い鉄の奥から寸分の空洞も無く溶接が出来る技術者が大勢いると言う事だ。 基礎は3角形なのに、上に行くと完全な円となる設計であり、非常に珍しい構造だ。だから横から見て、左右対称に見えるのは、3角の頂点上しか対照に見えず、それ以外から見ると歪んだ構図に見える。 そして芯の大柱はエレベーター群に囲まれ見えないが、塔とは上でしか繋がって居ない。地震の揺れを、芯柱と塔が逆に揺れるようにして、地震エネルギーを吸収するそうだ。 つまり五重塔と同じ構造にしている。 そしてこれだけの工事を3年で遣ったのに、一人の犠牲者も出ずに完成したようで、これは凄いと思う。 それにしても50秒位で350メーターを登るエレベーターは、耳が気圧の変化でどうなるか、少々不安だったのに、大した問題は無かった。 パイプで作ったスカイツリーです。 芝の東京タワーです。