消費税が非関税障壁だと言うのは、どうも嘘のようにも思える
数日前に、消費税が非関税障壁だと言う講演を聞き、その構造を詳しく述べたが、聞いた時は、成るほどと、目の鱗だったが、その後どうもシックリしない。毎晩寝る前に蒲団の中で、考えた。 そして、やっと気が付いた。それはお互いの国、例えば消費税20のフランスとゼロのアメリカとしょう。フランスで作った100万円の自動車は、輸出するなら、各部品メーカーが、それまでに既に収めた消費税分が、組立メーカーに還付され、約20%のバックがあると述べたが、これはその通りだろう。 所が、アメリカの自動車の話だが、消費税が無いのだから、もし両国が経済的に全く同じ水準なら、その車と同じモノは80万円で出来る筈なのだ。消費税が無いのだから。これを前回100万円とした所に嘘のからくりが有ると思う。 つまり消費税が20%のフランスで100万円掛かっても、同じ車なら消費税の無いアメリカでは80万で出来る筈だから、それをフランスに輸出して、20%の消費税を掛け、コストが100万になり、フランス産と同じ単価になる。 逆も同じで、フランスで100万円なら、輸出する場合、20万の消費税のバックがあり、80万となり、アメリカ産の自動車と同じコストになる。 つまり、岩本沙弓氏が100万円の自動車で説明したが、フランスで100万円なら、アメリカでは100万でなく、消費税が無いから80万円の車で説明するべきなのだ。前提条件のミスが有ったと思う。 これは私が間違っているのだろうか?まさか経済学の客員教授が間違いを言う訳が無いが、どうなのだろう。私の方が正しいような気もするが。