孔子平和賞?
新聞を見て驚いた。流石、中国である。我儘で傲岸不遜な国だから、こんな茶番を平気で遣る。厚顔無恥と言うか、驚く行為である。 ノーベル平和賞に対抗して、自国で孔子平和賞なるものを、創設して、ノーベル平和賞と徹底的に争う。此処まで遣るとは、もう中国政府は人間の屑以下の集団でしかない。驚き通り越した。 そりゃ何もかも西洋文化が正しいとは言えないが、誰が、どう見ても今回の劉暁波氏のノーベル平和賞では、中国に非がある。非暴力で抵抗する人間を捕まえて、牢屋に放り込むのが正しい社会になると、これは歴史の流れが逆になるようなものであるのが、分からないようだ。 どの国も国家主権があり、その国家が犯罪者と決めた人に他国からの平和賞は内政干渉だと批判しているのだ。言われて見れば、その通りであるが、今は昔と違うのだ。 例えば、諸外国の人権と、中国の人権は、時間空間が違うのだと言うが、確かにその意見も正しいだろう。西欧の産業革命時代と今の中国は同じ段階だとするなら、諸外国の200年前の人権と同じレベルでも良いと言う考えらしい。産業革命時代の西欧の人権など、今の中国とは比較に成らないぐらい酷いものでしかなかった。 だけど、今は昔と違い、全てが同時進行しており、中国の経済も世界経済との交流による恩恵で伸びている。なのに、人権だけ200年前を要求するのは筋が通らない。 内政干渉断固反対を絶対に押し通すなら、諸外国との交流は一切中止し、日本の江戸時代のように鎖国して、自国内の一風変わった人権を押し通すのが、筋だと思う。それなら、我々外人は蚊帳の外であり、一切の文句は言えない。 そして、中国では民衆がノーベル平和賞の劉暁波問題を知らないのだから、これを全国民に知らしめて、国民の大半が、中国には中国の人権があるのだから、このような抵抗が正しいと言う結果が出るなら、それはそれで、西洋文明に対抗した平和賞も意味がある。 我がスワニーの中国在住の幹部社員からのメールもあり、テレビを見ていてもチョクチョク突然真黒になり、画面と音声が消えると言って来た。要は政府に不利な報道を止めているのだ。 メールでも劉暁波と入れると通話が出来ないそうだ。だから、ノーベル賞と出た瞬間に自動的にテレビをカットするようにしているのである。 私が思うのは、14億人もいるのだし、氏名が3文字だし、劉暁波と言う同姓同名の人が結構大勢いると思うのに、メール等で自動的に止められたら、困るだろうと思うのだが、全く報道されない。 中国政府よ!大いに遣って欲しい。それだけの人間でしかないと、世界中が思うだけである。 それにしても、中国に賛同して、ノーベル賞に参加しなかった各国大使は最終的に17カ国だそうで、48カ国は出席したが、約30%の国々である。そんな中国に擦り寄る馬鹿な政府も結構居るようだ。 このまま行くと、共産党独裁は、長く続かないのでは、と思う。