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ひよきちわーるど

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2005.08.20
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カテゴリ:think about myself


今日も多くの用事を抱え
これからその準備にはいる。



数日前「更新が不定期になる」と書いたけれど

どうやら私の場合、
心に不安を抱えているときや忙しいときの方が
きちんと日記を更新しているような気がする。



おそらくはこの「ひよわーるど」が
自身の息抜きの場所、精神的安定剤になっているのだと思う。








毎年恒例のことになってしまっているのだけれど
何故だろう、

この夏の終わりというか、秋の初め

私にとっては一年のうちで
最も精神的に落ち着かなくなる時期なのである。

落ち着かなくなると言うか、
いつも不安を抱えている時期、とでも言った方が正しいだろうか。







夏の日射しも和らぎ
風も涼しくなり

体力のない自分にとっては最も歓迎すべき時期であるはずなのに
素直に喜べない。








一番嫌いなのが 秋の初めの風。

明らかに夏の風と違うよね。

びゅうっと音を立てて過ぎていく。




山を見れば 木々の葉が風に翻る。

自分の影が少しずつ長くなる。

夕暮れの光の色が変わっていく。








秋の初めの風は
今は既に亡い人たちのことを思い出させる。


思い出だけを残して
皆 何処に行ってしまったのかと思う。







逝ってしまった人たちはいつも心の中にいて
生きている私に限りない愛情を贈ってくれるのだけれど

その愛情はどこか透明で

最早
「きゅっ」と抱きしめるような感覚ではない。








いや、生きている人々との間でさえも
私は緊密な関係にはなれないのかと思う。

誰と知り合っても
いつもどこかで距離をおいてしまう。







ある人は それを他人行儀だという。
冷たいという。


仕方ない。


実の両親に対してさえ
私はそうだったのだから。





人一倍淋しがりやのくせして
他人とは距離を置こうとする。

この矛盾。







・・・実は私にはひとつの癖があり
人と接するときには その癖を出さないよう気を付けている。

その癖というのが
無意識の領域のものだから余計に始末に負えない。

気を付けながら人と接しているので
いつも緊張している。




その癖というのが
人と話している間でさえも
自分の世界に入ってしまうというものなのである。




例えば この秋空を友人と見上げているとする。

友人が「きれいね」と呟く。

私はそれに対し「そうね」と答えながら
意識は 他の世界に入ってしまうのである。




・・秋と言えば 八木重吉だ。

彼の詩の断片が
次々に頭の中に浮かんでくる。




・・・あれ?あの詩の題名 何だったっけ?
すごくきれいな言葉の並んだ詩だったよな。




そういえば彼の詩で印象に残っている言葉と言えば
「ああちゃん」だったな・・・。

ああちゃんって 一体誰のことだったんだろう。

母親の名前でもないし、
誰のでもないって書いてあったよな。

何で ああちゃんなんだ?








・・・そんなことをつらつらと考えている間
既に30秒経過。

友人から見れば
私が空を見上げたまま何十秒も動かずに
空の一点を見つめているである。







不気味である。







決して友人のことを無視しているとか、
自分の世界に没入するのが好きとかそういうわけでは決してなく

気がついたら そういう失態を何度も演じているのだ。




そんなところがいやなのである。












でも ある人が語ってくれたこと。

その人も 他人との会話の中で自分の世界に入ってしまうそうで
何だかその話を聞いたとき、素直に嬉しくなった。

この人の前では 
私自身、そういう自分の癖を出さないよう神経を研がなくてもいいんだなと思った。





もしこの人が 私との会話の中で自分の世界に入ったとしても
その気持ち、とてもよく分かるし
ましてやそのことで その人のことを非難するはずもない。

咎めるどころか「あ、また自分の世界に入っているな」と思って
その人に笑いかけるかもしれない。




こういう部分を
お互いに理解し合えるというのが 何だか嬉しかった。

この人の前では
私は身構えなくてもいいんだなと思った。














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Last updated  2016.01.21 00:39:51
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