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カテゴリ:季節の美
今日は午後から大阪の成人病センターへ。 駅からすぐの所にあるので大助かり。 しかしこの建物。 見るからに古い。 入り口に立っただけで気持ちが萎えてしまう。 建物の中も廊下も実に殺風景。 生花が無理なら せめて絵画を飾って欲しい。 もしかしたらお花も絵も飾ってあるのかもしれないけれど 今日見たところでは気付かなかった。 □■□■□■□■□■□■□■□■ 今日は十六夜の月。 実は満月よりも 今日の月の方が好きだったりする。 理由は分からないのだけれど なんとなく。 月のきれいな晩には 車を飛ばして誰もいないところに行ってみたい。 道路を行く車の音も、人の話し声も テレビの音も 何もきこえないところに行ってみたいと思う。 深い山の中に入り込んで 1人で月を眺めていたい。 □■□■□■□■□■□■□■□■ 自然の中にあるもので 何が好きって やはり月が一番好き。 山の端から月が静かに昇ってくる瞬間。 自分も月を見つめ そして月もこちらを見つめ返してくれる。 入院中、心身共に参っていたとき 必ずしていたことは 病室の灯りを消して真っ暗にし カーテンを開けて月の光を入れることだった。 月の光には 人の心と体を癒す力があると思う。 どんな薬より点滴より 力があるような そんな気さえしてくる。 □■□■□■□■□■□■□■□■ 「月」と呼ぶよりも 「月天子」の方がふさわしい。 その言葉の響きも大好き。 その言葉の中には 月の光も 輝きも 気高さも 全ておさまっている。 □■□■□■□■□■□■□■□■ みゆきちがおなかにいた頃 ドビュッシーの「月の光」を聴くと いつもみゆきちは静かになっていた。 それまで私のおなかをどすんばたんと蹴っていても その曲がかかると 途端に静かになっていたのだ。 そんなこともあり みゆきちの名前をいろいろ考えていた時には その候補の中に「月姫(つき)」を入れていた。 妊娠が判明するちょっと前 不思議な夢を見たことがある。 波打ち際に私はいて 遙か水平線の彼方に大きな月があらわれていた。 その月を見て 「私は今、子どもを授かったのかもしれない」と ふいに思った。 今日は十五夜の次の夜。 私も少し力を抜いて 空を見上げることに致しましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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