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ひよきちわーるど

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2005.12.27
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カテゴリ:日本の美


じ、実は着物が好きである。

「何か言うたって下さい」の日記にもあるとおり
大学時代に呉服屋さんでアルバイトをしたこともある。




着物の何が好きかって あの色の美しさ♪
手の込んだ刺繍を見るのも好きである。

美しい着物を見ていると
「このお着物はあの人に似合いそう。」と、色々な方々の顔が浮かんでくる。

そういうことを考えたりするのも好きなのだ。






自分が着るとなると
・・・真っ先に浮かぶのは絣かな。



不思議なもので 見て楽しむのは鮮やかなお着物。

だけど自分が身につけるものは 
落ち着いた、(言ってしまえば)地味なもの。

深い紺とか小豆色。

そういう落ち着いたものの方がしっくり来る。






今年のお正月に思ったのだけれど
着物を身につけると身体も心もしゃん、とするな・・・と。

足首にフィットする足袋の感覚も心地よい。


お正月とは言えど
一家の主婦はやはり家の中をあちこちバタバタしなければならないのだから
動いているうちに帯の様子が怪しくなってくるんですよね(笑)。

そういうのが嫌だから今回は二部式の着物に。





着物の上から真っ白な割烹着を着ると 娘が不思議そうな顔をして
「ママ、昔のお母さんみたい」と呟くんです。

昔のお母さん、か(照)。






学生時代、町田に住む親戚の家によく遊びに行っていました。

大叔母が自宅で茶道の教室を開いておりまして
遊びに行くたびにきちんと着物を着こなしているんです。

それがとても自然でした。




お茶をいただくときにも
「お茶なんてちっとも難しくないんですよ。」と言って静かに笑っている。

「構えなくてもいいんです。」とも。




動作もとても自然で 違和感を感じさせない。

茶道が既に
日常のものになっているからだと思った。







「日本人として」などと大げさに構える必要はない。

本を読み日本についての知識を蓄えることよりも先に
生活の中にそのまま取り込んでしまうことの方が大事だと考える。



「能」についても
本よりもまず 能そのものを観に行くことだと思う。

「歌舞伎」にしても同じく。




本では得られないものはきっと多くある。

目で観、耳で聴き
その場の空気を感じる。

まずはそこから始めていくべきではないだろうか・・・と思う。





「日本の美」は何も美術館や博物館だけにあるものではない。
私たちの日常生活の中に溢れているものである。



冬の夜空を見上げ月をみるのも良い。
部屋の中を真っ暗にし 月明かりの中眠るのもいい。

枯れた薄の原で
びゅぅっと吹き過ぎる風の音をきくのもいい。



柿右衛門の余白も
古九谷の鮮やかさも
自分の目で感じればいい。








そんな当たり前の美しさを

娘に伝えて行けたらいいと思う。










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Last updated  2015.12.11 09:58:13
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