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ひよきちわーるど

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2006.01.11
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カテゴリ:日本の美


節分用の柊を購入しようとお店に行ったのですが
あいにく売り切れ。


一緒にいた娘に
「今年は柊、飾らなくてもいいかな。」と言いましたら

「だめ!こういうことはちゃんとしなさい。」と
お叱りを受けてしまいました。

(どっちが親だ。)





11年前、お腹にいる我が子が女の子だと分かったとき
私は「伝えるべきものがたくさんあるな。」と思った。

生きていく上で必要なことはもちろんのこと、
日本文化についても少しずつ
楽しみながら伝えていけたらいいなと思ったものだった。






日本の文化について本で調べ
知識を蓄えていくことは簡単である。

そしてその知識を
自身の内部において深めていくことも簡単なのである。





文化に触れ、それを美しいと思えるかどうか。

そして同様に 我が子の心の中に
美しさを受けとめるアンテナを作り上げることができるかどうか。

我が子がいずれ家庭をもったとき
自分の子どもに美しい文化を伝えていくことができるかどうか。

そこまで見届けて 初めて
「文化を継承する」と言えるのではないかと考える。




確かに知識の中においては
節分の日には 玄関や扉に柊と鰯の頭を飾るのだろうけれど
実際には我が家の場合、柊のみを飾ることにしている。

朝まだ暗いうち、我が家の玄関先に鰯の頭が飾られているのを見て
「素敵♪」と思う新聞配達の人がいるだろうか(笑)。

おそらくは「何だ、これは。」と
ちょっと不気味にお思いになるに違いない。





知識は知識としてとどめておき
あとはその地域、家庭に即した対応をする。
人様に迷惑をおかけしないよう気をつける。

そういう「智慧」を我が子に伝えるのも大切なことだと思う。





自身の中に蓄えていた様々な文化。

それを次代に託そうと行動を開始したとき
初めてそれらのものが光ってくるのを感じた。

生き生きと脈動し始めるのを感じた。





文化とは 殊更高尚なものでも、難しいものでもない。


美しく生きていくためのものであり
人が幸福になるためのもの

そして
希望をもって生きていくためのものである。










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Last updated  2015.12.10 11:41:07
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