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カテゴリ:季節の美
数ある桜の中で何が1番好きですか?と問われれば 躊躇することなく「山に咲く桜」と答えるだろう。 私自身、天の邪鬼なのかもしれないけれど 有名な桜や、観光地の桜はあまり好きではない。 この季節、桜の咲き薫る時期は尚更人出が多くなり 人々の話し声、笑い声、さんざめき その中をかいくぐるようにして歩かなければならない。 この花の咲く時期には私は朝早く家を出て 誰もいない場所で ただ1人 桜を見るようにしている。 「敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花」 桜の歌では この歌が最も好きかもしれない。 母校の片隅に大好きな山桜の花があった。 毎年春になると淡い緑の花を咲かせていた。 そう、音楽室の横の階段・・・「萩の階段」を降りていくと その山桜に出逢うことが出来た。 大学の正門からずっと染井吉野の桜並木は続き 春になると母校は一面桜の園になる。 その桜のもとには真っ白な雪柳 そして鮮やかな連翹。 その正門からずっと続く道も好きだったし 「平安の庭」と名付けられた美しい庭園も好きだったのだけれど それでも 音楽室の横に咲く その山桜がいっとう好きだった。 山桜はいい。 豪華絢爛には程遠いのだろうけれど 花に豪華さなど必要ではない。 美しさがあればそれでいい。 この季節になると いつもいつも母校の山桜を思う。 あの頃、貴女が花を咲かせるたびに 心ふるわせていた女子生徒のいたことを知っているだろうか。 卒業して18年。 もしも、また貴女に出逢うことがあっても 貴女は 私のことを覚えていてくれるだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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