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ひよきちわーるど

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2006.03.29
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カテゴリ:娘に

先日雨の中 桜の枝を頂きに公園に行って参りました。

平日のお昼間でしたので
公園の中には人影もなく 実に静かな時間でした。

ここのところ風雨が続いていたからでしょうか
桜の樹の根元にはいつもより多くの枝が落ちていました。

それらの枝を1本1本拾い集めながら
様々なことを思います。





樹にも生命が宿っている。

今、この桜に宿っている生命は
前の世でもやはり樹に宿っていたのかなと思うわけです。

それとも以前には
他の生あるものに宿っていたのだろうかと。




私 時々ね
1度くらいは樹や花に生まれてきたいなと思う時もあるんです。

それを思いますと 私と同じく
今度は樹に生まれてきたいと思っている方々も
他にいらっしゃるのではないだろうかと。


そう思いながら桜の樹を見つめておりますと
その樹に話しかけたい気持ちにもなってくるのですね。

貴女はもしかしたら 前の世では
人として生きていらしたのではないですか と。





ここ数日の雨にも桜の花は散ることなく
美しい姿を私たちの前に見せてくれました。

けれど 昨日くらいからでしょうか
その花もちらほらと風に舞うようになりました。





娘は桜の散る様子を眺めるのが殊の外好きなのです。

満開の桜のもとに連れて行きましても
さほど関心を持たないようではあるのですが

桜の花が少し散る頃となりますと
しきりに「桜を見に行こう」と言い出すのです。




彼女がまだ1歳にもならない頃でしょうか。
彼女を抱っこして近所をお散歩していたのですね。

ふと見上げますと桜が満開なのです。




この子にとっては生まれて初めて見る桜なのだな・・と思いましたら
何やら感無量になりましてね。

ちょうどその頃は昼夜逆転の頃でして 
私も心身ともに大変な時期でした。
 
そんな時に見上げた桜の木でしたから 余計に心に響いたのです。





娘は降り続く桜の花びらを捕まえようと
その小さな手を空にむけます。

その手の指の爪も
その頬もほんのり桜色で
彼女の顔に近づきますとミルクの匂いがして。

まだ生後7ヶ月の我が子の身体を高く掲げ
桜の花の枝近くに近づけますと
手をたたいて喜ぶのです。

10年経ちました今でも 
我が子を抱き上げた時のその重さ ベビー服の柔らかな感触
風に揺れていた我が子の髪の色が鮮やかによみがえります。





娘が5歳の頃でしょうか
庭の桜樹のもとに立ち 降ってくる桜の花を見上げていたのですね。

親子してその花の様子を見つめていたのですが
部屋に戻ろうとするせっかちな私の手を握りしめ

「ママ、もうちょっと見よう。」と娘が笑いかけるのです。




春の朧な月を空に見つけるのも
いつも娘が先なのです。

優しい色合いの夕空を
私に教えてくれるのも 娘でした。



・・・幼子はその小さな胸の奥に
雅の国を秘めているのだと思うのです。









頃は晩春。

こちらでもようやく桜の花散る頃となりました。



今日あたり 娘を伴い
桜の樹のもとに佇んでみようと思います。

















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Last updated  2015.10.28 15:16:33
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