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カテゴリ:季節の美
どうしたことでしょう。 ここ数日来の体調不良に悩まされております。 普段はさほど冷房に頼ることもないのですけれど ここ何日間かの湿度の高さには辟易しまして 2階の寝室にてクーラーをかけました。 体力が落ちてきたのでしょうか 今頃になって暑さがこたえております。 秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる 晩夏から初秋へのほんのわずかな間。 秋を知らせる使いは風だというのです。 思いますに 日本という国をあらわすものは もしかしましたら・・・月と風ではないかと。 先日 家族連れだって天体望遠鏡を手に 月を見に行ったのですね。 ちょうど満月の頃のことでした。 望遠鏡をのぞいてみまして 私、改めてひとつのことに気付いたのです。 月も星も全て 一瞬一瞬その動きを止めることはないのだと。 望遠鏡をのぞいているほんの30秒の間にも 月は少しずつその位置をずらしていくのです。 今までね、例えば月が山の端からその姿を現すとき ついで 天空にさしかかるとき 西の空に落ちるとき その時々の月の姿を目にすることはありましても それらは全て一瞬の姿であって 月の連続した動きを自分の眼で確かめましたのは その時が初めてだったのです。 月も星も そしてこの地球も 一秒たりともその動きをとめることはないのだと思いました。 今宵 空に浮かぶ月が望月であったとしましても 月がその完璧な円を保つのはおそらくはほんの一瞬のことであり 満月の夜とは言いながら 月が空を渡っていくその数時間の間に 少しずつその形は欠けていくのだと思いました。 そんなことなどぼんやり考えている私を 秋の風が包みます。 時折、草むらをなぎ倒しながら吹いています。 夕刻、トンボが空を飛んでいるのを見かけました。 トンボの古い名は「秋津」。 何と美しい名だろうと思いながら その飛ぶ姿を眺めておりました。 夕風 秋津 吾亦紅 虫の音 白萩 藤袴 少しずつ少しずつ この国が 秋の美しさの中に流れ込んでゆきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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