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ひよきちわーるど

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2006.11.15
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カテゴリ:think about myself


ようやっと 抱えていた仕事が終わりました。

ここのところ毎日深夜まで机に向かっておりまして
睡眠時間もかなり削られ、体力的にも辛い時期でした。

・・・今朝はほっかりとした気持ちでレモンバームを浴槽の中に入れ
和歌の本、和装の本など読みながらゆっくりと湯船につかっておりました。

今現在このようにゆったりと過ごしておりますけれど
あと2時間もしましたら娘も学校から帰って参りますし
また慌ただしい時間の始まりです(*^_^*)



あさって22日は冬至ですね。
南瓜を頂き柚子湯に入り、地域によりましては小豆粥を頂くところもあるとか。

これからますます厳しくなる冬の寒さに立ち向かうためにも
家族で南瓜を美味しく頂きたいですね。
(南瓜にはカロチンがたっぷりですよ♪)



日もかなり短くなり 今では夕刻の5時ともなりますとほぼ真っ暗です。
夏には夜の7時半過ぎまで明るかったことを思いますと なんだか別の世界にいるようです。

この最も日の短くなる冬至を境としまして、
これからは明るい時間も少しずつ増えていくわけですが
私の中におきましては、この冬至の翌日こそが新しい年の始まり・・・という感覚なのです。


そう、木々の葉はほとんど落ちてしまい、あとに残るは裸木のみ。
いかにも寒々とした光景ではありますけれども
これから本格的に寒さに突入するという時期にあって
宇宙の運行は確実に春へと向かうわけです。

やがて雪も降りてくるでしょう。
2月ともなりますとますます寒さは厳しくなり 吹く風も一層冷たくなります。

けれどその2月初旬には春が立ちます。
不思議ですね。
立春が過ぎました途端、陽の光があたたかな色へと変化してゆくのです。








ネットの上でのお付き合いの長い方でしたらもう御存知のことではありますけれど
3年前の初夏の頃、私自身精神的にとても辛いことがありまして
それ以来数ヶ月にもわたり食べられない、眠れない時期の続いたことがありました。

その時たくさんの方々に多くのお力を頂き 
今こうして、ようやく自分の力で立つことができるようになりました。

あの時 皆様に助けて頂きましたことは
私にとりまして生涯忘れることのできない宝物です。

皆様 本当にありがとうございました。





食べられない、眠れない時期にありましたとき
大切な友人から写真を送って頂きました。
暁の空の写真でした。

その美しい風景に そして友人のあたたかな言葉に触れ
私は5ヶ月ぶりに朝まで一度も起きることなく眠ることができたのです。

それからはほんの少しずつではありますが睡眠もとれるようになり
そしてまた5ヶ月ぶりに ようやく空腹感を覚えるようになりまして
食事も摂れるようになっていきました。






・・・そんな時に迎えた2003年の冬至でした。

湯船に柚子を入れ、夫がこう申しました。
「明日からはちょっとずつ日が伸びていくぞ」と。

ふと夫を見上げましたら 夫は柚子を片手に私に笑いかけているのです。
それはまるで「今年はいろいろあったけれどこれからは事態も好転していくぞ。」と
言ってくれているかのようでした。





それから1月を送り2月を迎え 立春も過ぎました頃
心なしか陽の光があたたかな色を帯びていることに気づいたのです。

その頃の私はいまだ心の傷を引きずっていたといいますのに
自然のリズムは一瞬たりともその歩みを止めることなく確実に進んでいたのでした。

庭を歩けば 白萩の根元には香りゆたかな水仙の花。
冷たい空気の中、凛として咲きつぎ 風に揺れていました。



・・・やがて季節はうつり 木々は柔らかに芽吹き
私の目の前にゆたかな再生の姿を見せてくれました。

その木々の姿を見、私もいつかこの大樹のように
完全に立ち直れる日が来るのだろうかと思いました。







初夏の頃の出来事以来
私は人を信じることができなくなっていたのです。

いえ、もっと正確に申しましたら
「もう他人など信じない」と簡単に思うことができるのであれば
あれほどまでに苦しむこともなかったと思うのです。

私自身、精神的なショックを受けながらも それでも人のことを信じようとしていたからこそ
けれど、一体何を糧として信じ続けていけばよいのかわからなかったからこそ
あれほどまでに苦しんだのでした。




辛いこと、傷付くことのない世であるならば
柔らかな心のまま生きていくことは比較的簡単なことではあるでしょう。

しかし、この現実の世にあって全く傷付かぬ人などいるでしょうか。
傷付きながらもまっすぐに生き続けよう、柔らかな心を持ち続けようとするからこそ
苦しむのではないでしょうか。

私自身、まっすぐに生き続けていくだけのつよさがほしいと思いました。







闇が深ければ深いほど 夜明けは近い。
私の大好きな言葉です。

どんな辛いときにも必ず夜明けはやってくると
暁の空をのぞむことができるのだと、自身に言い聞かせていきたいと思います。



この3年半 本当に藻掻いてきました。
この「ひよわーるど」の日記を読み返してみましても
ある時は強がってみたり ある時は涙ぐむことしかできなかったり
すっかり気落ちして1ヶ月以上も日記を書くことができなかったり。

そのたびごとに皆様にお力を頂いて参りました。




この3年半の間、自分に誓っていましたことは「決して負けない」こと。
この弱い自分に負けたくなかったのです。

自分の身の回りに起きるひとつの出来事は
あくまで自身の人生を形作る材料に過ぎないのでありまして
その材料に翻弄されてなるものか、との思いでした。




今こうしてようやく自分の足で立つことができるようになり 思いますことは
確かに今までは 自身にとりまして長い冬の時代ではありましたけれど
これからは一陽来復、善い方へ、最善の方向へと一直線に進んで参りたいと思います。

藻掻きながらでもまっすぐに生きていけば
自身の中にも光はさしてくるのではないか と。



皆様のあたたかいお言葉を、友人からの写真を
いつまでも胸に抱きつつ。






                2006・12・20
                  冬至を前にして












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Last updated  2015.09.05 21:42:07
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