798622 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ひよきちわーるど

ひよきちわーるど

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2006.11.18
XML
カテゴリ:think about myself

随分前に「夢の断片」という日記を書きましたけれど
昨夜、久しぶりにその家の夢を見ました。

今回の夢は実にリアルで、オールカラー。
気分が悪くなるほどのリアルさでその寝覚めの悪いこと。

夢に出てくるその家は、現実の私は全く知らない家なのです。
どこにあるかさえも知らない。
けれど幼い頃から繰り返し繰り返し私の夢に出てくるのです。



昨夜の夢で、その家の間取りがほぼ完全にわかりました。

母屋と離れとが渡り廊下で繋がっているのです。
夢で見るその渡り廊下はいつも傷んでいて、歩くたびに音がし、
踏み抜かないように気をつけて歩いているのです。

夢の中の私は家中の窓を開け、部屋に風を通そうとしています。
流しがセメントみたいなもので作られており、窓枠は木で出来ていました。

和室が二間続くその先には小さな裏庭があり、
その裏庭に生えている苔の緑のなんと鮮やかだったこと。
けれど苔の隙間に雑草が少し生えておりましてね
夢の中の私は「草抜きをしなければ」と独り言を呟いているのです。

裏庭にでるとき、縁側が竹で出来ておりまして
その竹を踏んだときの、足裏に伝わる感触さえも覚えています。



裏門をぬけて外に出てみると 少し行った先に小さな女の子が立っていまして
私はその子に「危ないからおうちにお入り。」と言っていました。

ふと見渡しますとまわりには薄の原が広がっており
ちょうど時刻は夕暮れ時なのでしょう、薄の穂が金色に波打っていました。


その子の背後からは淡い色調の車が走ってきており
私はその子に「車が通りすぎてからこっちに渡ってきなさい。」とも。

その子の手を取り裏庭の門をくぐるとき、その門の端に「結界」のようなものもありました。
竹の端に白い三角形の紙が挟まっており
私はそれを「魔除けや」と思いながら見つめているのです。




そして門のすぐ傍らには供養塔が。
人を供養するためのものではなく、なにか木に関するものだったような。

草木?材木?・・・それとも森林供養するための塔でしょうか。
夢の中で一瞬ちらっと見ただけですので記憶は定かではありません。

供養塔が左側に建っており、その説明板のようなものが右側に建っていました。
2つとも灰色の石に文字が刻まれていました。

部屋の中に戻り窓から外を見てみると、遙か下の方には大きな広い川が流れていまして
川下りの船が2艘、川の中央部分ですれ違っていました。


夢の中の私はずっと動きまわっているのですね(笑)。

ふと気づきますと、次の場面では庭の中を歩いているのです。
夕陽に照らされた葛の葉をみながら「風が冷たくなってきたな」と思い
「今から畳を拭いてもだめかな。拭き掃除は明日に回そうかな」とも思っているのです。






・・・昨夜の夢は今まで見た中で最もリアルなものでした。

あまりに現実味がありすぎまして
目覚めましたあとも夢と現実との境がつかめなかったのです。
頭の芯が妙に疲れていました。



そう、その家のことを思うときには
日本家屋特有の湿っぽさ、古い箪笥の抽斗の音、
家のまわりに広がる白く乾いた道路の色、そして家の南側にある畑・・・。
そのようなものたちが一気に押し寄せるのです。

もちろん現実の私はそんな家のこと、知りません。
けれど夢の中の私は知っています。
何の疑問を持つこともなく家の中や庭の中を歩いているのです。




夫や娘にこのことを話しますと彼らは非常に面白がリまして(笑)
「今度な、家の表札を見てみいな!おもろいで~!」(夫談)
「ほんまや!お母さん!あのな、今度夢の中で鏡を探してみてな、
 自分の顔を鏡で見てみたらどないやろ!」(娘談)

・・・そんなにうまいこと出来るだろうかと思いつつ
ああ、そうか、私そんなことまで考えつかなかったなと思いました。





知らない家のことを夢に見るというだけでしたらさほど気にもしないのですが
私が5歳くらいの頃から 何度も何度もその家が夢に出てくるのです。

けれど見る場面はいつだって断片ばかりで
その小さく刻まれた断片をつなぎ合わせるようにして
独り、その家を思います。















お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2015.09.05 21:34:19
コメント(19) | コメントを書く
[think about myself] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X