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ひよきちわーるど

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2006.12.19
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カテゴリ:着物


よせばいいのに(笑)またもや着付けの練習を致しました。
今日の練習につきましては、少し詳しく書いてみることと致しましょう。

かかった時間、何と55分!
理想とする「15分」まで何と険しい道のりであることでしょう。

何と言いましても「長襦袢」からして曲者です。
上手くできない。これが帯ともなるといよよややこしい。
腕があと2本は欲しいくらいですね。手が足りない。

今日は名古屋帯・小紋にて練習致しましたが
袋帯・訪問着ともなりますと もっと難しいのでしょうね。



着付けをしましたあと 
小一時間ほどそのまま着物を着て家事をしましたがやはり苦しい(笑)。
これで長時間お茶のお稽古をする人はすごいと思いました。



帯揚げをするときにね ふと思ったのです。
今日はクリーム色の帯揚げを使用致しましたが
いつか、自分で染め上げた帯揚げを使ってみたいなと思いました。

現在、紫根で染めた帯揚げがありますけれども
それは娘がお嫁に行くときのために、ひよが数年前に染め上げたものでして
考えてみましたら私、自分のために染めたものって何もないのですね(迂闊でした)。


・・・久しぶりに染色への熱が高まってきました。
ここしばらく、ずっと染色をしていなかったのです。
何しろ、媒染剤として必要な椿の葉が入手できませんでね。

確かに化学薬品を使って媒染することは可能なのですが
そしておそらくは現在、薬品使用が主流なのでしょうが
私自身、薬品を使っての染色はしたくないのです。

昨年でしたか、薬品を使って染色していた時期があったのですね。
確かに薬品を使いさえすれば色濃く染まりますし、日光堅牢度も高いのです。
しかし、何と味気なかったこと。
これは化学の実験なのか?って思いました。



薬品を全く使わず自然のものだけで染色をし始めたら
もう二度と、その美しい世界から抜け出すことなど不可能です(笑)。

だってね、どんな色に染まるか全く予想ができないのですよ。
いえ、ある程度の予想は出来るのです。
けれどその予想を遙かに上回る美しい色に染めあがるのです。

例えばね 玉葱。
薬品を使って染色してみてください。
どこのどなたがなさっても全く同じ色に染まります。
失敗をせずにすむという点におきましては確かに使いやすいかもしれません。

けれど同じ玉葱を使ったとしましても
椿の葉で媒染するとどんな風に染まるか御存知ですか?

ベージュ、黄色、緑、茶色・・・色々な色に染まるのです。
きっと媒染液の濃度によっても微妙に色が違ってくるのでしょうね。
そして何より美しい。深さが違います。


時折、思うのです。

私たち人間は植物から色を頂き染めているわけではありますが
では私たち1人1人が媒染の中をくぐり抜けたとしたら
一体どんな色に染めあがるのだろう、と。







洋服と着物とどちらが好きですか?と問われれば
私は迷うことなく着物と答えるでしょう。

着物には季節感があり そして何より
その人自身の感性が浮かび上がると思うのです。



例えば春浅い頃に着物を纏うとしますでしょう?

どういう柄ゆきでどんな色を組み合わせようかと思うのです。
そんなことを考え始めたら楽しくて ついつい時間を忘れてしまいそう。



春浅い頃・・・・そうですね。優等生的答えとしましては「桜の襲」を使うでしょう。
生絹の白、そして濃き紅。

これは反則なのかもしれませんが(笑)淡い桜色と あるかなきかの淡い蒼。
桜が咲き薫り そしてその遙か上空にひろがる春の空をも
あらわすことができれば・・・と思うのです。

そしてこれまた反則となりそうではありますが
山桜って 花と一緒に葉も出てきますでしょう?
その葉の色にもたくさんの種類がありまして 淡く明るい茶色 もしくは萌葱色。
淡い萌葱色と 山桜の限りなく白に近い色との組み合わせも素敵だと思うのです。




話はかなり飛躍してしまいますが
インドのサリーと我が国の着物って、どこか似ているとお思いになりませんか?

もちろん形状の話ではありません。
雰囲気がね、どことなく似ているように思えるのです。
こんなふうに考えるのって変でしょうか(笑)?

これは全く私個人の勝手な考えではあるのですけれども
私たちは洋服に対し、もしかして服従しているのでは・・・?という印象を持つのです。
どうしても洋服が主役になってしまって
その人の持つ雰囲気、個性・・・そんなものが薄れてしまうように思うのですね。

けれどサリーも着物も 着ている人の感性が浮き彫りになってしまう。
デザインが主役になるのではなく
自分の感性、世界が主役となる民族衣装だと思うのです。





次々に話はいろんな方向に飛びますが(笑)
いつか自分で染めた帯揚げを使って着付けできたら嬉しいなと思うのです。

自然のもので染め上げた絹は年月が経つにつれより美しくなるとききます。

自分で染め上げた絹をいつか娘が受け継ぎ
そして今度は孫娘が受け継ぎ・・・と夢は果てなく広がります。




浅縹、一斤染め、桜色、蘇芳、藤袴色。

山吹、紅梅、猩猩緋。






柔らかな絹も大切に使えば おそらくは何代も続くものでしょうから
100年後の子孫がその絹を見て 
その美しい色に心ときめかせてくれることを祈りつつ。















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Last updated  2015.08.20 00:01:00
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