その時まで
現在、姫路市立美術館にて「 志村ふくみ展 いのちを織る 」が開催されているけれどそしてその展覧会をずっと心待ちにしていたのだけれどこのたびのコロナ禍のことを考え、断念することにしました・・・。確か数年前にも、氏の展覧会に足を運びたいと思いつつその時は自身の体調不良により断念したのでした。このたび諦めたことを良しとしつつも美術手帖に掲載されている文章を目にするたび、「やっぱり行きたいな・・」と辛くなります。「 本展は、作家の故郷にある滋賀県立近代美術館のコレクションを中心とした 紡織着物およそ100点により、初期から近年にいたる志村の芸術をたどるもの。 自然と人間との関わりと、古典文学をはじめとする日本の文化に対する深い考察に基づき 染織界に新たな地平を切り開いた志村の作品が一堂に揃う。( HPより抜粋 )」「 志村の芸術をたどるもの 」「 志村の作品が一堂に揃う 」という一言一言がこのたびは行かない、と決めた自身の胸を撃ち抜くのですね(笑)。しかも「行こう!」と決め、車に乗ってまっすぐ走りさえすれば40分もせぬうちにその美術館に辿り着いてしまうほどの近さ! (ノ`◇´)・゜・。何故、よりにもよってこんな時期にこんな貴重な展覧会を開催するのだ、と文句のひとつも言いたいところではありますが(笑)こ、ここはひとつ、我慢のしどころなのでしょう。・・・確かに展覧会に行ったとしましても、大丈夫なのかもしれません。人との距離をとっておけば、感染することなく帰宅できるのかもしれない。けれど・・確率は fifty-fifty 。万一、自身が感染してしまえば、自分のことだけではすまないわけです。夫の勤務先・・同僚、数百人の子どもたち、その保護者。娘の勤務先・・1日にかなり多くの方が利用なさる施設。たとえば 絶対に間違わぬ判断をしてくれる人がどこかにいて「○○さんは、ジムに行っても大丈夫ですよ。」「■■さん、旅行? ああ、全く問題ありません。」「△△さんは・・・デパートはやめておいた方がいいでしょうね。」などとそ、そんな存在などいないこの世の中、1人1人がああでもない、こうでもないと思案しながら葛藤しながら、そして細心の注意を払いながら進んでいくしかないのでしょう。あれほど心待ちにしていたこの展覧会もまた数年ののち、どこかで開催されるのかもしれません。そのことを楽しみにしつつそして その時まで必ず元気でいることを祈りつつ、待ち続けていたいと思います。