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カテゴリ:日本の古典
この時期に咲く白花の代表格として白椿があげられますが 今年もちらほらとその姿を目にするようになりました。 鮮やかに咲く緋色の椿からはあまりに強い自己主張が感じられ 知らぬうちに遠ざけてしまうのですが 葉の陰に隠れるようにして咲く白椿には心惹かれます。 その白椿の中に「月の都」という名の椿があります。 柔らかな八重の花を咲かせる美しい種です。 「月の都」という言葉を目にしましたのも この花の名が初めてだったと思うのです。 「月の都」 この花の名から何を思い起こしますか? 私はちいさな頃に読んだ「かぐや姫」のお話を思い起こします。 竹から生まれやがて美しく成長するも 月からの迎えに遠い都へと帰ってゆく。 幼い頃 この物語を読んで最も心に残った場面は 姫が月へと帰る件でした。 天女のごとき方々に守られ月の都へと帰ってゆくわけですが それはどこか寂しく まるで明け方に見る幽かな夢のようでした。 天空高く光る月を見上げ 姫はあんなにもさびしい世界に帰っていったのか、と幼心に思ったものでした。 それから35年経過した昨年の秋 私は幼い頃に感じたそのさびしさを 再び思い起こすこととなります。 大好きなブログにて 月の都を詠った和歌に出逢ったのでした。 ながめつつ思ふも寂し久方の月の都の明け方の空 藤原家隆 管理者さまの解説も深く心に残り 忘れられないものとなりました。 ここで私が何か書きますよりも 皆さまには 実際に管理者さまの解説を読んで頂けたら・・と思います。 おそらくは今後 これ以上の解説に出逢うことはないと思うのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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