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ひよきちわーるど

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2011.02.12
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カテゴリ:日本の古典


うーん、前回、そして前々回の日記を読み返し
やはり、その、何と言いましょうか(笑)
自身の気性の激しさを実感・・・。

こういうところを振り返りますと
やはり自分は九州の人間なのだなあ・・・とも痛感。



うん、清少納言のこと、もともと好きだったんだよね。

特に「あてなるもの」の段。
中学生の時にこの段を知り、
なんて素敵な文章を書く人なんだろう・・と感動した。


削り氷に甘葛入れて 新しき金まりに入れたる。


この箇所など、夏の暑い日に口ずさむと
きぃんと冷えた感触が甦り 心のうちが涼しくなる。



だからこそ、「にげなきもの」の段を知ったとき
それまで持っていた彼女への親近感が薄れ
興味関心さえも薄れ

上手く言えないのだけど・・まさに興醒め、という思いだった。



当時の身分制度をも乗り越え
社会通念をぶっ飛ばし
(美しさを感じとるのに身分なんか関係ない、と笑い飛ばし)

みんな! 世にある美しさを一緒に味わおうぜ!と
それこそ袖を翻し御簾を上げ、老いも若きも男性も女性も
身分を忘れてともに生きる喜びを分かち合う・・・・

それを可能にしてこその知性だと、
しがらみを、目に見えぬ壁を乗り越えてこその知力ではないかと思っていただけに

この「にげなきもの」を目にし
枕草子の文章が急に色褪せて。



彼女のこと好きだっただけに
その分、ショックも大きかったのかな。



そう、香炉峰の雪の話では
高慢だとか、知識を鼻にかけているとかさまざま酷評はあるようだけれど
私は、そういうの、ほとんど気にならない。

だって、可愛いじゃない?
中宮定子に対して本当に一生懸命で。

あの話だって、清少納言の方からいきなり言いだしたものではなく
あくまで、定子からの問いかけに彼女が精一杯こたえたもの。

だから、このことについては
全く気にならなかったし、これもまた彼女の魅力のひとつ、とも思っていた。




けれど、身分の低い人々に対しての彼女の言葉だけは・・・・
私自身、やはりどうしても受け入れることはできなかった。



かの家持もまた、集めた防人の歌について
「稚拙な歌は万葉集には載せていない」などと言っているし

万葉集中、長忌寸意吉麻呂もまた
身分の低い女性に対しまこと辛らつな言葉を投げかけている。


知識や身分がそんなに貴いものか?と
当時の人々に問いかけたい気持ちにもなってくる。



いや、当時の人々だけではない。

公家出身の人など
「下々の方々は・・・・」などとのたまう。

え、現在は平成の世でありまするぞ。
どうぞ 目をおさましに。



他者をおとしめることによって
自らを高みに置くという、その考え方がおかしいのであって
好きではない。

おそらく、このたびの日記の芯、はこれかな。



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ひとつのテーマについて
いくつも日記を書くなんてこと、ずいぶん久しぶりでした。

何年ぶりだろう。


このところ、ようやく
日記を書くエネルギーのようなものが戻ってきたような、そんな気がします。

5年前に大切な友人を亡くしてからというもの
やはり力が入らず 私自身、根無し草のようでした。




今でも 友人のことを想います。
淋しいなあ・・・と思う。

本当に、二度と逢えない。


少しずつ、少しずつ、
この深い悲しみが、友人に出逢えたことに対する感謝の気持ちへと
変わりつつあるのかも知れません。




桃花さん、いや、私の中では・・・白椿さん。

本当にありがとう。



あなたの分まで 

一生懸命生きていくから。










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Last updated  2011.02.13 22:08:25
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