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ひよきちわーるど

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2007.02.09
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カテゴリ:季節の美


生まれて最初の桜の記憶は 飫肥城址の桜です。
飫肥は九州の小京都と呼ばれる山あいの小さな町。

何もない人口も少ない小さな町ではありますが
私はこの町で生まれました。

通っていた小学校は城跡に建っており
毎日大手門をくぐって教室に向かっておりました。



城跡ですから搦手門や、古い井戸
そして多くの石垣がありました。

その石垣の上から 春になりますと桜が舞い散るのです。





・・・飫肥には竹香園という桜のきれいな場所がありまして
桜の咲く頃には家族や親族と一緒にお花見に出かけたものでした。

芸事の達者だった大叔母が三味線を弾き唄をうたい
その声がたいそう美しかったことも覚えています。

弟や妹たち、そして親戚のお姉ちゃんと楽しい時間を過ごしましたのも
今となりましては楽しい思い出です。




広くゆたかな枝を広げ 
その枝の先に美しい花を咲かせる桜の元にいますときには
何と申しましょうか 桜に守られているような気持ちになるのですね。

この世の一切の汚れから遮断された世界にいる・・とでも言ったらよいのでしょうか。
厳密には言えませんけれども 例えば桜の根元から○メートル以内の場所にいる限り
私たちは安全地帯にいるも同然なのだと、そんな気持ちにもなってくるわけですね。




桜の元にいます時には
その優しい桜色がふんわりと私たちを包んでくれているようで

桜の花びらが肩や髪に降りかかるたびに
幸せが降り積もるようで

温かな気持ちになって参ります。








 幸あれと 庭の桜樹語るごと

        吾子と我とに花は降り来る












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Last updated  2015.07.14 16:09:41
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