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カテゴリ:季節の美
生まれて最初の桜の記憶は 飫肥城址の桜です。 飫肥は九州の小京都と呼ばれる山あいの小さな町。 何もない人口も少ない小さな町ではありますが 私はこの町で生まれました。 通っていた小学校は城跡に建っており 毎日大手門をくぐって教室に向かっておりました。 城跡ですから搦手門や、古い井戸 そして多くの石垣がありました。 その石垣の上から 春になりますと桜が舞い散るのです。 ・・・飫肥には竹香園という桜のきれいな場所がありまして 桜の咲く頃には家族や親族と一緒にお花見に出かけたものでした。 芸事の達者だった大叔母が三味線を弾き唄をうたい その声がたいそう美しかったことも覚えています。 弟や妹たち、そして親戚のお姉ちゃんと楽しい時間を過ごしましたのも 今となりましては楽しい思い出です。 広くゆたかな枝を広げ その枝の先に美しい花を咲かせる桜の元にいますときには 何と申しましょうか 桜に守られているような気持ちになるのですね。 この世の一切の汚れから遮断された世界にいる・・とでも言ったらよいのでしょうか。 厳密には言えませんけれども 例えば桜の根元から○メートル以内の場所にいる限り 私たちは安全地帯にいるも同然なのだと、そんな気持ちにもなってくるわけですね。 桜の元にいます時には その優しい桜色がふんわりと私たちを包んでくれているようで 桜の花びらが肩や髪に降りかかるたびに 幸せが降り積もるようで 温かな気持ちになって参ります。 幸あれと 庭の桜樹語るごと 吾子と我とに花は降り来る お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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