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ひよきちわーるど

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2008.04.01
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カテゴリ:季節の美
祖母を見送った日のこと。

伯母は小さな骨壺を首から提げ
私はその伯母のあとについて斎場を出たのだった。

斎場を出たそのすぐそばには 桜の花が咲いており
・・・そのときになって初めて、私は
いつの間にか桜の花が満開になっていたことに気付いたのだった。




花曇りの空に静かに広がる桜。

鈍色の空のもと 音もなく咲く花を眺めて
・・・まるで、無声映画のようだと思った。



幼い頃は 桜の花の下に佇むのが殊の外うれしく
散ってゆく花びらを追いかけたものだが

何故だろう、年を重ねるごとに
桜は私にとってひどく冷たいもののように感じられるのだ。



確かに、この日記においても
この時期ともなると桜のことを多く書いてはいるけれど
それは何も 私が桜のことを深く愛しているから、ではない。

桜は年々、私にとって
柔らかな光を放つ花ではなく
「何か」を突きつけてくるような凄まじい花となっているのである。

だから、私は満開の花の下に佇むことさえ
怖くなってきている。




・・・このことについては
時間を見つけて書き綴っていきたいと思う。










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Last updated  2015.04.19 12:10:31
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