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カテゴリ:季節の美
祖母を見送った日のこと。
伯母は小さな骨壺を首から提げ 私はその伯母のあとについて斎場を出たのだった。 斎場を出たそのすぐそばには 桜の花が咲いており ・・・そのときになって初めて、私は いつの間にか桜の花が満開になっていたことに気付いたのだった。 花曇りの空に静かに広がる桜。 鈍色の空のもと 音もなく咲く花を眺めて ・・・まるで、無声映画のようだと思った。 幼い頃は 桜の花の下に佇むのが殊の外うれしく 散ってゆく花びらを追いかけたものだが 何故だろう、年を重ねるごとに 桜は私にとってひどく冷たいもののように感じられるのだ。 確かに、この日記においても この時期ともなると桜のことを多く書いてはいるけれど それは何も 私が桜のことを深く愛しているから、ではない。 桜は年々、私にとって 柔らかな光を放つ花ではなく 「何か」を突きつけてくるような凄まじい花となっているのである。 だから、私は満開の花の下に佇むことさえ 怖くなってきている。 ・・・このことについては 時間を見つけて書き綴っていきたいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.04.19 12:10:31
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