ひよきちわーるど

昨夜、お弁当袋などを箪笥から出しておりましたら
娘が「そのお弁当袋、もう使いたくない。」と言うのです。
理由を訊いてみましたら、可愛すぎるとのこと。

さもありなん（笑）。
中学１年生がキャラクターのついた袋など持っていくはずもないと納得し
さりとて他のお弁当袋があるわけでもなし

・・・夜中にちょっと困ってしまったのですが
確か納戸の箱の中には大量の布が入っていたはずだと思い、早速捜索。

すると、ありました、ありました♪
リネンやコットン、レースなどなど。

その時点で既に夜中の１２時をまわっていたのですが
娘のためです、何やらごそごそとミシンを取り出しまして
リビングの隅でカタカタとミシンの音をたてつつお弁当袋の製作開始。

ちょうどアンティーク調のリネンがありましたので
それでお弁当袋を作り、
昨年桜で染めておいたコットンで、大きめのハンカチを作りました。



・・桜染めのコットンをアイロンでのばしていたときに
素敵な発見があったのですよ♪

コットンにアイロンの熱が加わりますと　なんと桜の香りが広がったのです♪
そう、昨年の桜の香りです。

クマリンでしたか？
桜の葉に含まれている成分ですね。




確かに身体は疲れておりまして　
殊に昨夜など断続的に雨が降っておりましたから
むちうちを患うひよことしましては必ずしも万全な体調ではなかったのですが

それでも、その桜の香りが広がった途端　なんだか嬉しくなってしまいまして
その後は元気を取り戻すことができたのでした。




お弁当袋にアルファベットのはんこで娘の名を押し
桜染めのコットンを中にしのばせて出来上がりです。

１年も経つといいますのに
その布の中に昨年の桜の香りが閉じこめられていたなんて・・・。

なんだか季節の贈り物を届けてもらったようで
ちょっぴり嬉しい春の夜でした。