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カテゴリ:季節の美
来週月曜日からは、激動の1週間となります。 病院での詳しい検査が続く予定。 その日を前に、この土日はできる限り穏やかに過ごしていたいと思います。 結果につきましては、このスペースに書くかもしれませんし また、書かないかもしれません。 どうするべきか、未だに判断できないでおります。 ・・・願わくば、このまま何事もなく過ぎてほしいものです。 昨夜は遅く、仕事から帰って参りました。 無事帰宅し、駐車場から出ましたとき ものすごい音とともに風が吹き過ぎました。 ・・・この世で最も、淋しい想いを連れてくるものは おそらくは風ではないかと思うのです。 そう、季節の訪れを教えてくれるのも 遠く懐かしい記憶を呼び覚ますのも。 昨日の夕刻、白い野茨の咲いているのを目に致しました。 ふと 視線を上に移せば定家葛。 白い忍冬の花も今を盛りと咲いていました。 この季節の花は佳いですね。 花を 白く慎ましやかに咲かせている。 その花たちが初夏の風に吹かれ 揺れていました。 その姿を見ながら、様々な想いに囚われたのでした。 ・・・このたびの検査で何事もなかったとしましても それでも、愛する人と一緒に過ごす時間が 少しずつ削られていくことにかわりはないのだと。 かけがえのないこの時間よ 止まれと願ったとしましても その願いが叶えられることはなく 私たちにできるのは この一瞬一瞬を愛おしむことだけなのだと。 ・・そんなことをぼんやりと想いながら 忍冬の花を見つめておりました。 数日前、時鳥の初音を耳にしましたが 深い群青の空が一瞬明るむような声でした。 音もなく過ぎてゆく時の その先に 小さな幸せが待っていることを信じさせてくれるような そんな声でもありました。 初夏から やがては梅雨の時期に差しかかるこの時期 様々な思いを秘めて眺めた忍冬の花を これからも 私は忘れることはないでしょう。 さ庭辺に甘き香放つ忍冬 金と銀との花は咲きつぐ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.04.06 22:57:21
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