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ひよきちわーるど

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2008.07.02
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カテゴリ:着物
この7月からは 夏の着物でのお稽古となります。

長襦袢も絽のもの、帯締めもメッシュにしまして
このたび初めておろした夏の帯。




絽の着物に袖を通す前に 軽く水洗いを致しました。

桐の箪笥から出した絽の着物全て化繊だとばかり思っていたのだけれど
中にいくつか正絹の着物が入っており
それをも知らずに水通ししてしまったわけでして・・・(涙目)

着物初心者は こうやっていくつもの失敗をしながら
いろんな事を学んでいくのだろうなあ、と。
(いや、ただ単に粗忽なだけですが・・・)





今日の日記は、着物について思うことを
つらつらと書き綴っていきたいと思います。


・・・先日纏った着物の色は深い緑でした。
緑と言っても限りなく黒に近い色。
それに白の帯を合わせてみました。

家の花壇を見てみれば 蓼藍の葉もすくすく大きくなってきているようで
もう少しすれば藍の生葉染めも出来るようになるでしょう。

手持ちの絹を 藍の生葉で水色に染め上げ
それを帯揚げに仕上げてみようと思います。




今回、絽の着物に袖を通したのは初めてのことでして
その薄い着物を通し 下に着ている長襦袢をも透けて見えるのには驚きました。

そう、それまで本や写真などで
長襦袢が透けることは見知っていたのですが
実際に目の当たりにしますと さすがに戸惑ってしまいました。

確かに絽の着物は軽いし、着付けも数段しやすいのですが
透けることに対しもう少し注意を払っていこう、とも。






・・・これから猛暑を迎えようとする時期
涼しい顔をして着物姿で居続けるのは難しい。

なんたって和装下着の上に長襦袢、その上に着物です。
普通ならばTシャツ1枚でも暑いところを
何枚も何枚も重ね着をして、その上きちんと居住まいを正さなければなりません(笑)。

幸い 私は顔に汗をほとんどかかないタイプですので
他人さまからは「涼しそうだね」と言われます。
ですので、暑苦しい雰囲気を周りに伝えずに済み
その点においては良いかな、と。





・・・そうそう、ここ数日腰が痛く
下手をすればこのままぎっくり腰に移行し
しばらく寝たきりになるのかな・・と不安に思っていたのですが
着物を着ますと不思議ですね、腰がしゃんと伸びるのです。

そして、腰が全く痛くない。
おそらくはきっちりと締めた帯が
コルセットの代わりになってくれたのかも知れません。






・・・・着物を見ますと、父方の祖母を思い起こします。
彼女は6年前にこの世の人ではなくなりましたが
今も私の心に生きていて 生前と変わることなく私を励まし続けてくれます。

・・・最初、着物と私とを結びつけてくれたのは祖母でした。
8歳の頃でしたか
お正月には着物をということで祖母が着付けてくれたのですが
私の肩を見ながら祖母がこう言うのです。

「○○は着物の似合う人になるだろうね」と。

彼女に言わせますと 私は撫で肩で
着物を着るには丁度良い体格をしているとのこと。



そのときは 私自身まだ幼かったものですから 
よく理解しないまま祖母の言葉を聞いていたのですが

その後大人になり、美容室で着物を着付けて頂きました時にも
美容師の方に全く同じことを言われ
自分には洋服よりも着物の方がよいのかも知れない・・と思ったこともありました。

ショルダーバッグもすぐに肩から滑り落ちますし
洋服も、肩の部分がいつもだぶついているのです(笑)。





そんなひよこにとりまして 年頃の娘がいるという事は誠に有り難く
実は彼女は手厳しい批評家でもあります(笑)。

私が少しでも似合わぬ色の着物を纏いますと
(ちょっと冒険してみたくなる時もあるのですね)
たちまちのうちに彼女からお叱りの声が飛んでくるのです。

「お母さん、何それ!」
「もっと落ち着いた色にしなさい!」

・・・最早 どっちが親だかわかりません(涙)。






・・・着付けに関しては全くの独学だったのだけれど
返ってそれがよかったのかも知れません。

独りで学ぶわけですから
当然の事ながら誰も教えてくださらない。
見よう見まね、手探りでの着付けの練習ではありました。

いえ、未だ過去形などではなく現在進行中ではあります。



帯枕ひとつとってみても上手く扱うことが出来ませず
帯がね、必ずどちらかに傾いてしまうのですね。

ですので、最終的にタオルで代用品を自作しまして
帯の形がきちっと決まるよう工夫致しました。
その甲斐あってか、お茶の先生からも
「帯の形がきれいね」と言って頂いております(^^)

和装下着についても、市販のものだと自分の身体にうまくフィットしませんので
これもまたタオルで作ってしまいました。
ひとつひとつ自分で手作りし、上手くフィットしない部分については
何度も作り直すように致しました。

おかげで、今では補正も何もかも自分の身体にぴったりでして
着付けも数段しやすくなって参りました。

こんな、自作のものばかり
着付けのプロの方々がご覧になったならば
邪道一直線のやり方ではあるのでしょうけれど(笑)

要は自分が苦しくなく、着付けのかたちも美しくおさまり
周りの皆さまに不快な思いをさせずに済むのであれば
こういうのも良いのかな・・・?と思っています。







着付けをする中で最も好きな瞬間は
帯締めをきゅっと締めるとき。

帯締めはとても頑丈に組まれていますから
つよく締める指の力を上手に吸収してくれます。




外出しますときにも 
外がどんなに暑くても いったん外に出てみれば
風が袖口から襟元からすぅっと入ってきてくれます。
(この涼しさが何とも嬉しい)

殊に冷房に弱いひよの場合
帯でお腹を守ることも出来ますし
必要以上に身体の冷えるのを防いでくれます。

着物というものは、思っていた以上に合理的でありまして
この日本の風土に合っていることを実感致しました。






・・・着物の旅は、今、始まったばかり。

わからないことばかりで
時にはまちがったことをしてしまうかも知れませんが
自分なりのペースでゆっくりと進んでいきたいと思います。





娘がね、こういうことを言ってくれたのですよ。

「お母さん、あのな、かっこいいというのは
 ファッションセンスがあるということちゃうねんで。」

「背筋を伸ばして 凛とすることやねんで。」













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Last updated  2015.04.04 02:34:00
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