ひよきちわーるど

このたびの帰省では、移動中の冷房が殊の外心配でした。

ＪＲ九州内の特急にお乗りになった方は御存知かと思いますが
特急にちりん・ソニックの冷房は殺人的です。

２年前、夫がこの列車に乗りました際
あまりの冷房の強さに顔面蒼白、吐き気を催し大変な目に遭いました。

そう、たかだか１～２時間の乗車でしたら
体調をくずすこともないと思うのですが
宮崎に帰省する人間は、この殺人的冷房の中で６～７時間過ごさなければならないのです。




今年娘を連れて九州に帰省する私に　夫はこう忠告してくれました。



「スキーウェアの上着を着ていけ」と。



あの強烈な冷房地獄をご存じない方でしたら
何をそんなあほなことを・・・とお思いになるのでしょうけれど

毎夏あの地獄の責め苦に遭い　その結果体調をくずし
せっかく実家に帰省しましても　
そのほとんどの日数寝込んでしまうひよこにしてみましたら
「なるほどその手があったか！」と頷いてしまうほどなのです。





しかし、真夏にスキーウェアを着込んでいく勇気は　私にはない（笑）。

そこで、近所の方に教えて頂いた方法で
今回は帰省することに致しました。

そう・・・着物で帰省するというもの（怖）。




・・・・帰省するのに、ここ関西から宮崎まで９時間です。
ただし電車の連携がうまくいけば、の話ではあります。

もしもまかり間違って電車の乗り換えをミスしてしまったならば
所用時間は１２時間近くにも及ぶのですぞ。あな怖ろし。




・・・この「着物で帰省する」ということに対し
正直申しましてかなり躊躇致しました。

どんなに着付けを緩くしたとしましても
長時間電車に揺られる身に・・・着物は正直辛い。
洋服の方が遙かに良い。




数日間迷いました結果、このたびは近所の方のお言葉に従いまして
そしてご自分の体験をお話下さいましたその方に感謝致しつつ
着物で帰省することに致しました。

手元の絽の着物、コートに袖を通し
きちんと着付けることができるかどうか確認した上での帰省決行です。





・・・このたび、行きも帰りも着物で通したわけではありますが
その暖かさに納得、脱帽でした。
どんなに冷房の強い中にいましても全く寒くないのです。

冷房に弱いひよこにとりまして
本当に有り難いことではありました。

早速近所の方にご報告致しまして　御礼を申し上げました。



確かに動きは制限されますし、
着付け自体少し苦しいときもありますけれど
それでも冷房による体調不良のことを考えましたら
着物での移動は大変有り難いことでございました。

これからの九州への帰省は着物で・・・と考えております。



８月中旬、全国大移動の時期を迎えることとなりますが
もしも冷房に弱い方がいらっしゃいましたら
この着物作戦、どうぞ試してみてくださいね。

そうそう、そのときには絽のコートもどうぞお忘れ無く。
着付けがどんなに乱れましても隠し通してくれます故


いや、その、違う、つい口が滑り・・・
えー・・・大事な夏のお着物を保護してくれますのでね(*^_^*)