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ひよきちわーるど

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2009.06.16
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カテゴリ:白洲正子氏

・・・この人との出逢いは 今から15年以上前に遡る。
確か古伊万里についての文章だったと記憶している。


ここに少し抜粋してみると

「要するに骨董というのは、美しいものは美しく、みにくいものはみにくい。
 ただそれだけのことですよ。」


                  「古伊万里を楽しむ 世界文化社より抜粋」




その、すっきりとした物言いに惹かれてしまった。

骨董というものは・・・などと構えてみせるのではなく
本当にすっきりと 呟くように語る、
その姿に惹かれてしまった。

確かに、折々の文章の中では
少しついていけない部分もあるのだけれど
それでも、本質をズバリと言い切る姿が好きだった。




今、私の手元に「白洲正子 私の骨董」という本があるけれど
この本も実によい。
大好きな本である。

その本の中に収録されている品々を見ていると
思わず 心の中で「うわっ」と叫んでしまう(笑)。

そう、これは私の変な癖ではあるのだけれど
心奪われるものに出逢うと、言葉は出ずに
ただ感嘆詞だけが口をついて出てしまうのだ。

「うわっ」と一言言ったきり
あとはじっと、その品々を見つめるだけ。




・・・今日は、この本の中の骨董について。
お気に入りの品々について書いてみたいと思う。



まず、推古時代の鈴について。

まずもって、いきなりの「推古」に驚いてしまった。
江戸とか鎌倉ではなく、いきなり古代へのタイムスリップである。
遣隋使、聖徳太子、蘇我氏・・・浪漫溢れる時代。

写真に納められているその鈴を見ているうちに
一体どのような音色なのだろう・・・と思ってしまった。

そして 遙か古代の人々が耳にしたであろうその音を
自分も聴いてみたいと 切に願ってしまった。





そして 同じ頁に掲載されている「天平古材」。
これについては白洲正子氏の解説を。


「お寺の建築に使った板であるが、こんなささやかなものにも天平の雰囲気が感じられる。
 春日杉の大木を切ったもので、表裏ともに見事である。

  (中略)

 あんまり美しいので花台にするために買ったが、陶器も塗りものも似合わないので
 藤原時代のたっぷりした姿の鈴を置いてたのしんでいる。」



                   「私の骨董 求龍堂より抜粋」






このほんのページをめくっていくと
次々に美しい品々が目に飛び込んできて ただ、うっとり。

ここにはきらびやかなものはない。
ただ、美しく、ゆかしいものばかり。






・・・余り書き続けていくと日記が長くなってしまいますので
今日はこれにて終わりたいと思います。


このシリーズ、しばらく続くかもしれません・・(*^_^*)









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Last updated  2015.03.21 00:38:53
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