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ひよきちわーるど

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2010.02.20
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カテゴリ:季節の美

  霞立ち木の芽も春の雪降れば

         花なき里も花ぞ散りける


                   紀貫之 古今





折にふれ 雪国にお住まいの方のブログにお邪魔しているけれど
掲載されている記事の中に
今の時期、枝々に白い花を咲かせた見事な樹の写真があった。

こんなにも美しく、たくさんの花を咲かせている樹木・・・
一体どんな花なのだろうと目をこらしてみれば
それは、枝に降り積もる白雪であった。



・・・確かに一瞬、その美しさに心をうばわれたものの
その次の瞬間には、樹の表面に降り積もった雪の冷たさが思われ

この樹は今、どんなに寒い思いをしていることだろう・・・と
その樹に降り積もる雪を手で払いのけたくなった。



きっと私、この樹のそばにいたら大急ぎで雪を払いのけ
でも、樹を抱きしめることはできないから
ただ、そばに立って
「もうすぐ春が来るからね」と話しかけていたかもしれない。

「それまで頑張れ、頑張れ」と、祈るような気持ちで。






もしも、ひよこが平安王朝に生きていたらば

うたびとたちが 枝に降りかかる白雪を花に見立て
その美しさを味わっているさなかに

(もしかしたら誰も見ていない隙を見計らい)
「寒かろう、寒かろう」と樹々に話しかけながら
枝に積もる雪を端から端から振り払っていたりして^^

で、公家の皆様から
「誰じゃ。このような無粋な真似をしておるのは」なんて
お叱りを受けていたりして。 うふふ。










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Last updated  2015.03.15 10:19:57
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