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ひよきちわーるど

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2010.04.06
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カテゴリ:着物

昨年の夏以降、ほとんど着物を纏っていない。

社中の先輩方にもそう言われ、理由を訊かれたのだけれど
それに対し「体力がありません」と正直に答えるも
どうやらそれは冗談だと思われたらしく(笑)
先輩方に受けてしまった・・・(何故だ)。


うーん。本当に、体力的に辛いものがあるのね。

時間的にも、精神的にも余裕がないし
第一、着物を纏ったあとの倦怠感が辛い。




・・・ここに、数年前の日記があります。

当時、ようやく自分で着付けの出来るようになった頃であり
分からぬことの多くあった時期でもありました。



今日はある目的もあって 敢えて電車で姫路に行くことに。

・・・自分で着付けた着物で
電車という ある意味煩雑な動作をしなければならないもの・・・・
(階段をのぼったり降りたり、少し歩いたり
 風に吹かれたり 電車内で立たなければならなかったり)
そういうことをして、自身がどれくらい耐えられるか試してみたくなったのです。
同時に、着崩れをどの程度するものか知りたくもなりました。

・・・・・まず、自宅から駅まで歩いて2,3分ですが
裾が絡まって絡まって大変(涙)。
そして袖口から冷たい風が容赦なく入り、その寒いこと。

歩幅が極端に小さくなり歩きづらい。
帯が落ちてこないかいつも気にしないといけませんし
電車の座席では、きつく締めた腰紐が苦しく(涙)・・・。


先日行われました初釜では
我が家から先生のご自宅まで 車でドア・トゥ・ドア。

ほとんど歩くこともありませんし
先生のお宅にお邪魔している間はずっと畳の上を歩くのみ。
寒い思いも、風に吹かれたりも
重い荷物をも持ったりすることもありません。

家の中だけで少し過ごしただけで これで着物姿で過ごすのは大丈夫だと
安心するのはまだ早いということだったのですね・・・。



社中の方々、よく京都にまで着物姿で行かれることもあるとのことで
もしも、このひよこにお声がかかるといけないと思いまして

常日頃から着物での電車に慣れていませんと、
私、もしも先輩方にお供してどこか電車にて行きます場合
途中で気分悪くなったり、先輩方のお荷物になってしまうかもしれないでしょう?

それで、無謀にも本日午前中、初の試みを敢行したのでした。







これは丁度2年3ヶ月ほど前の日記です。

社中の先輩方が着物で京都に行かれるとのことで
ひよこがそのお供をした場合
慣れぬ着物で無理をし、途中で気分が悪くなってはいけないと思い
前もって練習をしておかなければと自分なりに必死でした(笑)。


・・・今になって思えば
当時、こういうことに挑戦してよかったな・・・と思うのです。

そう、色んな意味においてね。


予想していましたとおり 社中の先輩方と一緒に 
電車に乗って数時間かかる場所にも何度か参りましたし

昨年、そして一昨年などは
(強烈な冷房から身を守るため)着物にて九州に帰省したのでした。







・・・・前述の、電車にて姫路に行った時のことを少し。

この「着物での電車」作戦、お昼間に敢行したわけではありますが
本当に・・・いろんな事を思わされました。


ともかくも、社中の先輩方のお荷物になってはいけないと
必死だったわけではありますが

けれど・・・正直に言いますと
「こんな時間の使い方って、罰が当たるな」と思ったのです。




・・・上手く言えません。

たかだか40代。
本来ならば子育て真っ最中、仕事の上でも働き盛り、
その他、日常生活の中でもやるべきことなど山のようにある中で

こんなお昼間に、このような時間の使い方をしていては
罰が当たるなと感じたのです。


駅でも、街中でも
皆、それぞれに仕事を持って一生懸命。

そんな中、私は一体何をしているのだ、と思いました。
こんなことしている場合か?と。





・・・そういう思いを胸に
今後、着物を纏って外出するのは
茶道関連に限ろう、と。

しかも、必ず着物でないといけないという行事のみ。

そしてまた、強烈な冷房から身を守る場合。


それが、いまだ40代という未熟な世代の
着物に対する、自身の立ち位置ではないかと思いました。




・・・考え方が少々古いのかもしれません。

けれど、自身を省みまして
経済的に自立しているわけではありません。

子どもをいまだ、立派に育て上げたわけではありません。
まだまだこれからなのです。

ふわふわ過ごしている場合ではない。





我が家には娘がおりますので
あと数年もすれば成人式を迎えることになります。

そのための準備に入らなければなりません。

成人式を無事に終えますと
次は嫁入りの準備となります。




そのことを思いますと
この40代中盤という世代は
もはや 自身のための着物は卒業し

大切な我が子のため、そして次の世代のために心を砕いてゆく
そういう時期に入っていくのではないか・・・と。





2年数ヶ月前、電車の中で
自分を馬鹿だな、と思い
一体何をしているのだと思い

・・・そういう経験をさせていただいたことに
改めて感謝、です。




分をわきまえ 自身の立場をわきまえる。

今、やるべきことに思いを致す。




・・・40代中盤になりまして
ようやく、立ち位置が見えてきたような
そんな、思いです。









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Last updated  2015.03.13 21:36:01
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