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ひよきちわーるど

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2010.10.24
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カテゴリ:季節の美

もうすぐ暦の上では冬を迎えます。

夜長に台所に向かい 栗を茹でたり
明日の食事の下ごしらえをしたり

そんなささやかなことにも
幸せを感じられるようになってきました。




我が家の花壇では 桔梗も金木犀を時期を過ぎ
今は藤袴が花を咲かせています。

未だ蕾のままのものを手折り
2階のベランダにて陰干しを。

乾燥するにつれてベランダは甘い香りで満たされます。

友人へのプレゼントにしたり
栞として使ってみたり。

萩に次いで好きな秋草ではあります。




ローズマリーも信じ難いほどに大きくなってきまして
今や公道にまではみ出している模様。

道行く方々にご迷惑をお掛けしてはいけないと
先日剪定を致しました。

剪定された若い枝は、早速家の中へ。

大きな花瓶に入れて飾っておりますが
その部屋もまたローズマリーの若々しい香りでいっぱい。




心配していた山橘もしっかりと根付いたようで
おそらく地下茎にて増えていくのでしょう、
花壇のあちらこちらから可愛い芽をのぞかせています。

この山橘は別名を十両、藪柑子とも。
その十両の名にふさわしく、冬にささやかな愛らしい実をつけます。

千両、万両よりも更にこころ惹かれる植物です。





・・もしも我が家に庭があれば・・・と思う日もあります。

殊に今のような季節・・裏庭に萩は咲き乱れ 薄は風になびき
風が山々を吹きすぎていく

そんな光景を思い描くにつれ やはり私たち日本人は
庭と共に生きていくべきなのだと。






九月ばかり 夜一夜降り明しつる雨の 今朝は止みて

朝日いとけざやかにさし出てたるに

前栽の露はこぼるばかり濡れかかりたるも いとをかし。


                 枕草子 百二十六段





高校生の頃、丁度この時期に
こぼれるばかりの萩の露を目にしたことがあります。

朝早く母とともに外に出
小道の端にひとむらの萩を見つけたのですが

その萩の枝に あれは透明と言うべきでしょうか、それとも白でしょうか
・・・露が光っており 余りの美しさに思わず立ち止まりました。

紅の花咲く頃も美しいけれど、 
秋もいよいよ深まる頃になって
今また このような水晶の姿を見せてくれるのかと。






もしもこれから先 庭のある家に移り住むことがあるならば
裏庭に、萩や薄など秋の草を植えてみたいと思います。




風吹く夕暮れには独り庭に出て
ただ 秋草を眺めていたい。


出来ることならば この時期の明け暮れ
庭一面に広がる秋の草・・・その草々に宿る露を
何とはなしに眺めていたいものだと。











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Last updated  2015.03.12 00:20:47
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