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カテゴリ:季節の美
今年ほど、樹々の姿を見つめたことはなかったように思う。 年齢を重ねるにつれ この傾向は強くなっていくのだろうか。 季節ごとに樹々が見せてくれる姿は 私たち生きる者への贈りものなのだと思う。 春には柔らかな翠 夏には豊かな葉の繁り そのたびごとに 私たちは生きていることへの感謝を深くする。 先月の終わり頃 車を運転している最中 何の気無しに道の端に目をやったところ あれは何という樹だったのだろう・・・ 黄葉が夕暮れの光の中、輝いていた。 これ以上の美しさを私たちの目の前にあらわされても ただ心を震わせるだけで それを十分に受け止め 受け入れるだけの深さが 私にはない、と思った。 なのに何のこころの準備も無しに いきなり こんなに美しいものをだされたとして 一体私はどう反応してよいものだろう・・・と。 それがたとえ一瞬であったとしても そんな時間を持てたことに対し 心から感謝したいと思った。 ・・・・樹を見ていると 諸行無常という言葉が すんなりと心に入ってくる。 そう、難しい言葉など必要ない。 刻々と移り変わるこの自然を美しいと思うか 淋しい、ととらえるか 侘びしいものとして思うのか それは人により様々であるけれど この移り変わる姿がそのまま永遠につながるのであり 目の前の紅葉がやがてうつろい姿を消しても あとにはすさまじいばかりの木立が残されるだけであっても 時が来れば、必ず春がやって来る。 ・・・自分の人生にどんなことが起きても 苦しい夜ばかりが続くわけではない 死が訪れたとしても 心安らかに旅立てばよい 全てを受け入れつつ 自分のいのちは未来に向かって流れていく だから大丈夫なんだよ と 見上げる大樹が 諭してくれているように思える。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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