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ひよきちわーるど

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2011.01.28
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カテゴリ:think about myself

数年前は父から、そして先日は母から
全く同じ言葉を聞いた。

「1番上の子どもをしっかりと育てさえすれば
 2番目、3番目は自然としっかりとした子になる」

「そう思って、○○(ひよの名前)を厳しく育ててきた」

「今思うと、本当にかわいそうなことをした」と。


・・・その言葉を聞き、初めて、諸々のことに合点がいった。




誰しもそういう部分はあると思うのだけれど
私もまた同様に 人と付き合うのが苦痛である。

たくさんの人と付き合うくらいならば独りでいた方が、
もしくは本当に気の合う少数の人と居た方がいい。




・・・思えば、小さな頃から既に心が疲れていた(笑)。
ずいぶん子どもらしくない子どもだったと思う。

両親にいわせると 
何を考えているのか分からない子どもだったという。

もちろん、両親に甘えることもないし
本音を言うこともなかった。

親の胸に飛び込むこともなかった。


自分でもどうしてだろうと不思議に思っていたのだけれど
このたびの両親の言葉で全てに合点がゆき、
そうか、そんなに厳しく育てられたのならば
それはそれで仕方ないか、と。



思えば 私の父は、自分の父を知らない。
父が1歳の頃、祖父は戦争で受けた傷が元で亡くなってしまった。
31歳の若さだった。

私の母も、自分の母を知らない。
母が2歳の頃、祖母は喘息が元で亡くなった。


父親のモデルを知らないままの私の父。
そして 母親のモデルを知らぬままの私の母。

そういう2人の元に
私は初めての子どもとして生まれてきたのだった。


私自身、幼い頃の記憶はほとんど残っていないのだけれど
母の話によれば 私は母に叱られるたび
近所の家に逃げ込んでいたのだという(笑)。


・・そういう様々なことを思いあわせ
自分自身、人に甘えようとせず、また頼ろうとしないこの可愛げのない性格は
一体どこから来たものだろうと不思議に思っていたのだけれど
うん、これでようやく、霧が晴れた。




当然のことながら
両親を責めるとか、そういう考えなど全くない。

親は本当に手探りで
私たち子どもを育ててくれたのだから。

心から感謝している。



私自身、幼い頃から 人に甘えては駄目だと思ってきたし
頼っても駄目だと思っていた。
独りで何とかしければ、と。

それはそれで そう間違っているものとも思われないし
これからも何かの役に立つだろう。





・・・江戸時代以前のことについては分からないけれど
ここ150年間に限っていえば

父方の先祖、母方の先祖いずれにおいても
必ずどちらかの親が、幼い我が子を遺し若くして亡くなっている。

どの家か必ず例外はあるだろうと思って探してみたのだけれど
両親そろって60代を迎えているというのは
実は、我が家の両親の代が初めてだ。


両親のそろった家庭で子どもが育ち、成人を迎え、
やがてこどもたち全員が独立していった後でも
親は、60代をこえ元気に暮らしている・・・・。

そういう状況になっているのは
この150年間のうち 私の両親の代が初めてなのだ。

そして、両親のそろった家庭で育ち
結婚して親になったのは、私の代が初めてとなる。




・・・・私も親となった今、
自分自身が長生きするのはもちろんのこと
娘に精一杯の愛情をかけていこうと思っている。

殊にスキンシップ。
心を育てるのにこれほど大切な、温かな方法を
私は他に知らない。



親の胸に飛び込むのを躊躇するような、
私なんかが甘えても駄目だと諦めるような
そんな子ども時代を
我が子には味わわせたくないと思う。

だから、たとえいやがられても(笑)
娘をぎゅっと抱きしめる。

私自身、敢えて天真爛漫な親であり続けたい。





おそらくいくつになっても、独りが好きだという気持ちは変わらないだろうし
それはそれで仕方のないことだと思っている。

親も必死に育ててくれたのだ。
私も、人とのつながりをつい避けてしまうというこの性格を
そのまま受け入れようと思う。

親や環境が悪いのでは絶対になく、
敢えていえば、そういう環境の中に生まれてこなければならなかった
この自身の宿命に問題があるだけのことである。



仏教的な考え方をするならば
そういう環境の中に生まれ、悩み続け
そして それを乗り越えてゆくための人生ではないのかと。

悩みを乗り越えてゆくことに信仰の醍醐味があるのであれば
私は次の人生においても、様々な悩み苦しみを敢えて引き寄せ
再び、この世に生まれてきたいと思う。








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Last updated  2015.03.04 15:17:52
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