ひよきちわーるど

昨日の夜、津波で１人娘が行方不明となっている方の映像を拝見した。

ご夫婦でずっと、海岸沿い、街中を探しておられた。



「これだけ探してもおらんのやから
　どこかで生きとるんじゃないかって思う」と話しておられるのを拝見し

・・・・昨夜は遅くまで寝付くことができなかった。




・・・こういう方々に声をかけることの出来る人は
同じ苦しみを経験した人だけなのだ、と痛感する。

同じ苦しみを知らぬ人間は
ただ、案じることしかできない。

自分に出来る限りの想像力を働かせたとて
それはあくまで想像に過ぎないのだから。





・・・こちら関西でも、桜の花が満開
少しずつ散り始めている。

この季節には「花鎮め」という美しい言葉もあるけれど
このような時、その美しいはずの言葉も遠く感じられる。

もっと正確に言うと　虚しく感じられる。


瞬時に家族を失い　未だ行方不明
その姿さえ見つけられずにいる方々が多くいらっしゃる中
風景美など、今は邪魔でしかない。





東北の方々に寄り添うことが出来るのは
同じ苦しみを経験した奥尻島、神戸の方々なのだと思う。

悲しみを胸に抱え続けてきた人だけが
東北の方々の気持ちを本当に理解することが出来る。




・・・ただ案ずることしかできない私は
何か他に出来ることを探し、行動していくしかないのだと思う。