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カテゴリ:パパに
先ほど・・・ベランダにてお布団を干していたとき 今年初めての 時鳥の声を聴いた。 鋭くもなく どこかあどけなく 愛らしくもあるその声を毎年心待ちにしている。 入院に備えて購入していたさまざまなもの。 メモ帳にびっしりと書き込まれた覚え書き。 既に手術の覚悟を決めていたので 心身ともに臨戦状態だった。 けれど、外科での診察の見立ては「様子見」。 即手術を薦めていた内科の見立てとあまりに違いすぎる。 どちらが正しいのか、全く見当もつかない。 小心者であると同時にせっかちでもあるので 「面倒だ、さっさと切ってしまおう」という自分と 外科の言うとおり、今の段階での開腹手術は デメリットの方が大きいかも・・・と慎重にもなる自分。 正直、心は揺れている。 心は揺れているのだけれど 前回と(ほんの少しだけ)違うことは 恐怖心が緩んできているということ。 恐怖と闘うよりも 自分が入院している間、家族が困らぬようさまざまな手配をすることに必死で それに、どなたにも頼れぬ状態の今、 一体どのようにしたら一番スムーズに事が運ぶのか、考えを巡らすだけで精一杯。 そう、夫は仕事で手一杯だろうし 仕事から帰宅すれば 今度は娘のことや家事で手一杯。 そこにもって、入院中の私のことなど心配していたら 今度は夫が倒れてしまう。 夫の実家の両親は高齢であるし ましてや私の実家は 頼るには遠すぎる。 検査結果の出る最終は、明日19日。 今は外科の言うとおり、様子見となる確率が高いのだろうけれど 明日の結果次第ではやはり手術、となる可能性も。 (上記の通り)根がせっかちなもので 今にも病院に乗り込んでいき 「結果はどうだったんですか?」と訊いてしまいたいくらいだ。 暮らし自体は 普段といたって変わらない。 近所の方々とも笑顔でお話するし 家族と冗談を言い合ったりもする。 けれど、不安は常に胸にある。 ・・・昨日、玄関のところで 夫が私をふわり、と包んでくれた。 包まれながら ああ、私たちは夫婦なのだなと思った。 血縁関係も何もない 深い愛情だけを頼りとする 不安定な間柄かも知れないのだけれど そしてひとたびどちらかに何か起これば 今、自分を包んでくれている存在も そしてまた 自分の腕の中にいる存在も いなくなることもあるのだろうけれど ・・・それでも 私たちは 夫婦であると同時に戦友であり 親友であり、生涯をともに歩む伴侶なのだと。 互いを思いやり 守り いたわり合いながら生きてゆくのだと。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.07.14 22:31:33
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