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ひよきちわーるど

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2011.07.16
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カテゴリ:娘に

好きなのは、朝、窓から差し込む強烈な光。
その光を浴びて、全身の細胞が目を覚ます。

窓を開ければ蝉の声。
真っ青な空。

軽く伸びをして、洗面所にて身支度。
早速、洗濯機もまわしておく。



夏の朝が好き。

風はひんやり。
鳥の声、そして近くの線路の音。


みんなの暮らしも、動き始めている。
こころにギアが入る。



……………………………………………………………………………………



幼い頃から、紫陽花はあまり好きではなく
他にもカンナ、時計草なども好みではなかった。

紫陽花は、花という感じがしなかったからだろうか。
色も、あの頃は淡い水色と桃色しかなかったように思う。

いや、本当はもっと多くの色があったのだと思うけれど
子どもの頃には気がつかなかった。



カンナも、この暑い時期に色鮮やかな花を咲かせる。

南国宮崎の太陽のもと、例えば線路わきにこの花を見つけたりすると
たちどころに暑さは倍増(笑)、
出来れば目にしたくない花ではあった。


時計草も・・・・異形の花という感じがして
いまひとつ、好きになれなかった。





けれど、年齢を重ねてきたからだろうか
今ではどの花も 同じく愛おしい。


カンナだって、好きこのんで
鮮やかな色に生まれてきたわけではないだろう。

いや、進化の面で考えれば
確かに好きこのんでそういう色に咲いているのだろうけれど(笑)

だからといって、精一杯咲いているカンナに対し
こちら側が一方的に「好きではない」などと、言って良いはずがない。




時計草だって、この暑い時期
お日様に向かって花を咲かせている。

殊にこの花は、なんだか一生懸命という感じがして。





みんな、咲かずにはおれなくて
今、この時を生きている。

それを思えばどの花も愛おしく
ともにこの世を生きる仲間として
互いに励まし合いたくなってくる。



……………………………………………………………………………………




本来ならば、今日の午後
西宮にて行われる蝋燭能「葵上」に行く予定だった。

数ヶ月も前から心待ちにして
7月も半ばであるから着物も薄物でよいだろうかと
帯との取り合わせを考えるのも楽しく
こころのうちも仄かに華やいでいた。




けれど このたびの大震災。

同じ日本人が苦しんでいるときに
観能も着物もなかろう。



……………………………………………………………………………………



一昨日の夜、娘が「お母さんがおうちにいてくれて本当に良かった」と。

こんなにお布団もふわふわほかほか。
シーツもいい匂いがして気持ちいい!と。

それに、お母さんが私の話をいっぱい聞いてくれる、と。




・・・・正直言って、我が家が2馬力であるならば
経済的にもっと余裕も出てくるだろうし
老後の蓄えの面でもさほど心配はなくなると思っていた。

親子3人が恙なく生きていくためには
何としても経済基盤をしっかりさせなければ・・と。



それだけに、専業主婦である自分を何処か恥じてもいた。

反面、子どもが巣立つまでは母親は子ども第一であるべきとも思っていたし
殊に我が家の場合、どなたの手助けも得られないことを考えれば 
例えば娘が急に熱を出したとき、体調をくずしたとき
私自身がすぐに対応できる態勢をとっておかなければ・・とも思っていた。

実家の妹が病院に勤務しており
親の怠慢ゆえ、小さなお子が亡くなるケースの多いことも聞いていた。
(親の仕事が忙しく、体調をくずしている子どもを
 病院にまでなかなか連れて行けなかった。
 3日後に連れて行ったときには手遅れで、そのまま亡くなった)

そういうことを思えば・・・怖くて
そしてまた、仕事に没頭してしまう自分の性格を考え
悩んだ結果 家にいる決心をしたのだった。


確かに、経済的には不安はあった。
こういうご時世ゆえ、余計に不安は募った。

けれど経済面より、なにより子どもの健康だ、と。




その選択が良かったのかどうか、今も分からないのだけれど
少なくとも、今の娘の笑顔をみたら
その迷いさえも吹き飛んでいく。


1馬力ゆえ 経済的自由度はさほど高くはないだろうけれど
娘のこころの栄養はいつもいっぱいにしてあげたい、と切に願う。









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Last updated  2015.02.22 11:54:06
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