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カテゴリ:生と死
年明けて 街路樹の桜を見てみれば 枝先は早くも ほんのりと染まっている。 どうもわたしたち日本人は 桜といえば「無常」・・・とすぐに結びつけてしまうけれど 季節の花々や草や木は 時が来れば再び甦り さらに豊かにいのちをのばしてゆく。 本当の意味において「無常」を感じるのは 生き死にではないのか、と。 指折り数えれば 歳月とともに 逝きてかえらぬ人も多くなる。 父方の祖母を亡くし 今年で13年目。 自分の人生において 祖母と12年間も逢えずにいるということは初めてのこと。 あの冬の日 「また夏に帰ってくるね」と祖母に言い置き 彼女の部屋を出たのが・・・最後になるとは。 つい数日前 元同僚だった方のご主人から寒中見舞いが届き 元同僚の方が昨年、お亡くなりになったとのこと。 彼女も私も同じ年齢で 出身高校が同じだったということもあり 職場で 高校時代の思い出話に花を咲かせていた。 本当に無邪気な人だった。 こんなに溌剌とした 気持ちのよい人がいたとは・・・と 毎日、彼女と顔を合わせるのが楽しく 私の憧れの人でもあった。 私の結婚が決まり 同僚の方々の「おめでとう!」に見送られ 職場をあとにした20年前のあの日。 外の階段に通じるドアを開け 「お世話になりました」と言いかけたとき 「またね!」と手を振ってくれた彼女。 ・・・それが最後になってしまった。 生の一回性を、 人生には これが最後なのだよ、ということが あまりに多く存在することを 今さらながらに思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.01.20 11:19:39
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