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ひよきちわーるど

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2013.02.24
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カテゴリ:生と死


毎日、どうでもよいことを日記に書いておりますが(笑)
病気に対する不安は常にあります。

おそらく、気持ちが完全に晴れるということなどないのでしょう。
それはそれで受け入れていくしかないのだと思います。



随分前の日記にも書いたことではありますが
がんセンター内でお話しをした女性のこのお言葉が
今も胸に残っているのです。

「病気になったもんしかわからへん。」



これって病気になっていない人から見れば
そんなに頑なにならずとも・・・となるところだと思うのです。

正直に申しますと 以前、私もそう思っていました。



けれど、自分も同じ病気になってみますと
この女性の言葉が・・・本当に胸に響くのです。

なぜ響くのか。

この言葉を裏返してみれば
「病気になった者同士、分かり合うことが出来る。助け合える」

・・・こんな風に聞こえるからなのです。




がんセンターの中ですと

「再発が怖い」と誰かに訴えても
「大丈夫よ!」とは返っては来ない。

そのかわり「ほんまやな、ほんま、怖いな。」と。


「怖い」とお互い言い合っていても事態は好転しません。
それは分かっています。

けれど「怖い」と訴える自分の気持ちを
いったん「ほんまやな」と受け止めてもらえるのです。

・・・これは本当に有り難いこと。



怖いのは当たり前のことなんやで、
怖い、言うてもええんやで。

そんなふうに受け止めてもらえる。





待合いに座っていたとき
あるご夫婦のお話を伺いました。

息子さんの結婚披露宴にどうしても出席したい、と
新郎のお父様が術後3日で退院を強行。

披露宴の最中はずっと別室にて安静、
最後の、両家を代表しての挨拶の時だけ別室から出てこられ
はっきりとした大きな声で挨拶なさったとのこと。


最初、このことを伺ったとき
「どうしてそんな無茶を・・・」と思いました。

そんな無理をなさってあとで大変なことになったら・・・と思ったのですが
いや、こういうことは当事者でなければ分からないのだと。

この方の、そうしないではいられなかったお気持ちを
部外者である私はそのまま受け止めるべきだと思いました。




病気になると、ふと
人間の優しさについて考えてみたくなります。








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Last updated  2013.02.24 12:30:27
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