ひよきちわーるど

FBにて、中学生の甥っ子が「家庭科のテスト、終わった・・・・」と。

言わずもがなのことではありますが
「終わった」というのは「テストを受け終えた」という意味ではありません（笑）。

おそらくはこれから数日ののち
壊滅的な数字が彼の解答用紙の上に書かれ、
返されるでありましょう。



甥っ子よ、めげるでない。

そなたの伯母上はかつて、音楽で衝撃的な点数を取ったことがある。




そう、あれは忘れもしない小学３年生の頃。

数日前に受けた音楽のテストが返されたのだけれど
私の席の隣に座っていたひろちゃんは
「３３点」という点数を取ってしまい

「どうしよう・・・。お母さんに怒られる・・・・」と
今にも泣き出しそうな顔をしていた。



私はそれを見て
「ひろちゃんのお母さん、点数のことでそんな怒らんでもいいのに・・・」と
彼女のことを心配しつつ　自分の点数の返ってくるのを待っていた。

私の誕生日は３月下旬のため、出席番号も一番最後。
従って、テストの返ってくるのもクラスで一番最後である。





・・・お友達は次々に自分の点数を見、喜んだり、叫んだり（笑）。



お隣の席で深くうなだれているひろちゃんを見て
私は心配で仕方が無く

「私のテストの点数、
１５点くらいひろちゃんにあげられたらなあ・・・」と思っていた。




そのうちクラスの最後に私の名が呼ばれ、先生の元に頂きに行くと

先生が「ぷぷっ」と笑いつつ「○○さん、５！」と。


そう、その先生はひとりずつ、テストの点数を言いながら
返してくださっていたのだけれど




は？　５？



一瞬、当時８歳の私は混乱してしまった（笑）。





手元の解答用紙を見れば
朱い文字で「５」と書かれている。

解答欄には「ピン」が所狭しと並んでいる。




思わず、くらっとした（笑）。

１００点満点中、５点。
こ、これはすごい。



０点でなくて良かった・・・・。

唯一、丸をもらっていたト音記号に
「ありがとう」と言いたかった（意味不明）。






「ひろちゃんに１５点あげたい」？




何だ、その寝言は。





混乱して席に戻ってくる私を
今度はひろちゃんがなぐさめてくれた（笑）。







甥っ子よ、テストの点数で一喜一憂するでない。

確かに　夢を叶えるためには学校の成績も大切だけれど
目的と手段とを一緒くたにしてはならない。


あくまで夢を叶えるための、その手段としての成績であり
成績を良くすることのみを目的としてはならない。





要するに、君が幸せになってくれればいい。

私の願いは　ただそれだけである。









追・もし、もしも、君の数学の点数が悪いとするならば
　　それは間違いなく伯母上からの遺伝である。

　　苦情は受け付けません、念のため（笑）