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ひよきちわーるど

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2013.03.14
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カテゴリ:日々是多忙


今日は思っていることをランダムに。

今、思っていることなんて数年の後には忘れてしまうものだから
出来る限り書き留めておこうと思って。



……………………………………………………………………………………



震災に遭われた方々のお気持ちにより添う・・・とは言っても
本当の意味において理解することは出来ない。

経験した人でなければ分からない。

だからこそ周りの私たちは
「理解できない」ということを心に置きつつ
自分にできることをしていくより他ないのだと思う。



「経験した人でなければ分からない。」という言葉は
一見、冷たいもののように思われるけれど
でも・・・大切なことではないだろうか。

この気持ちがあればこそ謙虚になれるのだと思う。





・・・今から11年前の春
当時末期癌を患っておられた桃花さんに出逢った。

自分としては精一杯の言葉をかけていたつもりではあったけれど
今にして思えば・・・何と想像力に欠ける言葉であったろう、と。

そんな未熟な言葉を 桃花さんは笑顔で受け止めてくださっていた。



その笑顔の陰でどれほどの孤独を噛みしめておられたことだろうと
本当に・・・今さらながら申し訳ない気持ちで一杯になる。



少し詳しく書けば
現在、再発を怖れる私が周りの方から「ある言葉」をかけていただいたとして
その「ある言葉」は私自身も桃花さんにかけていた言葉であって

当時、桃花さんに対しありったけの気持ちを込めて
お伝えしていた「言葉」ではあったのだけれど

今、私自身、桃花さんと同じく病を患う身となり
改めてその「ある言葉」を受ける側となってみれば

これほど・・・孤独を感じさせる言葉はない、と。

受ける側となってみれば
これほど辛い言葉はない、と思われるのだ。



「ある言葉」がどのようなものなのか
敢えてここには書かない。

懸命に心を込めたはずの言葉が
(桃花さんがホスピスに入院なさった時にも
 私は必死にこの「言葉」をかけてしまっていた)
病にある人にはどれほど辛い言葉となるか、このたび身をもって知ることが出来た。



・・・経験して初めて分かることだった。



だからこそ「経験した者にしか分からない」という言葉に対し
今の私は素直に賛同できる。



……………………………………………………………………………………



九州において桜の開花が確認される。

この頃となると
日本の国全体が優しい雰囲気に包まれる。


もしも桜の花が紅梅のような色だったら・・・と
想像したことがあるのだけれど
うん、それはちょっと辛いな。

だからといって薄青の紫陽花のような色も
この季節にはそぐわない。

やはり薄紅・・・
もしくは柔らかな白だからこその桜。




……………………………………………………………………………………




桜を見ると 染色のことが思われる。

数年前からぱたりと染色をしなくなっているのだけれど
そのわけは・・・いたましいから。


染色を始めたばかりの頃は専門店で植物染料を購入していたのだけれど
自分で「藍」や「紅花」などを植え、育てるようになると
染色をするのが少しずつ辛くなってきた。

育て上げた植物を自分の手で刈り取り染色に使う・・・
いのちあるものを自分の手で摘むという行為を辛く感じはじめ
それ以来、染色が出来なくなってしまった。




まだ娘が幼かった頃
小さな公園の桜のもとに落ちている枝を拾い集め
その枝で染色をしてみたのだけれど

いつしか・・・落ちている枝ではなく
桜の樹皮で染色をしてみたいという気持ちが出てくるように。

そして桜だけではなく、梅の樹皮でも染色してみたいと。



そう願い始めたものの
桜や梅の樹皮を剥ぐ行為が脳裏に浮かび
・・・そこまでして染色をしなくともよい、という気持ちに変わっていった。



たしかに桜染色は美しい。

桜で染め上げた布の美しさ。



だからといって その美しさのために
樹皮を剥ぐ・・・・というのがどうしても出来なかった。




……………………………………………………………………………………



最近、下水道工事、それに伴う諸々の工事、手続き、近隣との話し合い
それに加え民生関連での交渉事。

精神的にいっぱいいっぱいである。

こっちを立てればあっちが立たず、
全部丸く収めるためにはどうすればいいか
常に心を悩ませている。

こっちの言い分は黒、あっちの言い分は白。
真ん中に立たされる私は疲労困憊。



先日など、「業者と市役所の決定」を覆すために
単身、市役所に伺い(娘が心配して一緒に付いてきてくれた)
担当の方と長時間の話し合い。

理を尽くして情に訴え
図面を鉛筆で指さす私の右手はがくがく震え(笑)
それでも何とか全て丸く収めることが出来、第一次工事も無事終了。


それが終われば、今度は別の業者との折衝が始まる。
同時進行で民生関連のごちゃごちゃも勃発。

体調不良と仕事を抱え
「Oh! My God!」と天を仰ぎたくなる、そんな春の日。





でも・・・そんなある日、業者の方が一言仰ったんです。
「奥さん、交渉するのうまいな」と。


一瞬、目が点。
心の中では「もしかして嫌みなのかな?」と疑惑の嵐(笑)。


リアルの方はご存じですが、私は口下手。

ですのでそんなことを言われても俄には信じ難く
つい「嫌みかな?」と思ってしまう。

・・・これが正直な気持ちかな。


業者の方がどう思っていらっしゃるか それは置いておくとして
とにかく「話し合おうとする姿勢」は・・・これは実は病院のおかげなのです。

MRI検査や、血液検査、これらは再発を確認する上で絶対に外せないものですが
いつでも自分の好きなときに出来るものではない。

大きな病院ですと、既に検査の予定が詰まっていますから
すぐにはしていただけないことが多いわけです。

ですが、何か自分の身体に異変が起きた場合
「検査ねぇ・・予定が一杯なんですよ」と仰る先生に心からお願いし
今の状況を分かっていただき、何とか、何とか検査をしていただく。

この、一見我が儘とも思える折衝が
自分のいのちを守るわけでして

・・・我が儘なのか、自分のいのちを守る至極まっとうな行動なのか
自分でもラインを引くことが出来ない。


でもね、検査のお願い然り、セカンド、サードオピニオン然り。
自分からまずは言い出さないことには道は開けない。

言い出す前はすごく悩みますし、言葉の選び方に慎重になる。
十分に言葉を選定、準備を終えたあとには
「行けー!」と一歩、足を踏み出す。


この姿勢は・・・病気になって初めて獲得したものでもあります。



日常生活におけるごちゃごちゃした多くのもの。
こんがらがってため息をつきたくなることも多いのですが
いのちのかかる病院での折衝を思えばたやすい。






先日、夫の実家に行き
今のバタバタした状況、「家の中がくちゃくちゃなんです!」などと
夫の両親に報告したところ

お義父さんより
「誇り高い女性から、こんどは埃まみれの女性・・?」と(笑)

お義母さんからは
「人間、ゴミでは死なない!」と言っていただき(笑)

なんだか、笑いのつぼにはまってしまい
久々に大笑いしてしまった・・・。


なんだか、心がすっかり軽くなりました!

お義父さん、お義母さん、
いつも、本当にありがとうございます(*^_^*)









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Last updated  2013.03.14 23:08:27
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