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カテゴリ:着物
(1)より続きます。 ・・しばらくののち その振袖は無事わが家へ到着したわけではありますが 畳紙を開けてみまして親子ともどもびっくり。 それは想像していたよりも遥かに美しく 今までどの呉服屋さんで見た振袖よりも心惹かれるものでした。 正直な感想を書きますと 現在、呉服屋さんで見られる振袖はただただ派手であるものが多く、 美しいと思えるものにはなかなか出会うことができないのではないか、と。 その振袖に、鮮やかな色の重ね襟、帯揚げ…等々 本当に色の洪水なのです。 このたび、成人式の準備を進めていく中で初めて気づいたことではありますが 振袖を見つけること以上に、小物を選ぶということもまた、非常に大変なことではありました。 帯揚げにしましても 真っ赤、ビビッドなオレンジ、深緑、濃い紫。 「もう少し柔らかな色はありませんか?」と呉服屋さんに問うてみても 「ありません。」と一言のみ。 「とにかく派手でなければならないんです。」とおっしゃり 真っ赤な帯揚げをすすめてこられるのです。 帯締めにしても然り。 中央部分にパールやジュエリーがたくさんついたものばかりで 「もっとシンプルなものはありませんか?」とお訊きしましても これまた「ありません。」とのお返事。 ・・困り果てた中、それでもあきらめきれずに 神戸や大阪のデパートを探し続けましたけれども シンプルな帯締め、そして柔らかな色合いの帯揚げなど、ほとんど皆無に等しいのです。 落ち着いた色合いのものは本当にない(涙)。 何時間もかけて呉服屋さんを回っても、ない。 これには弱り果てました。 準備に入る前は、それでも何処かにはあるだろうと思っていたのですが そんなかすかな希望など吹き飛んでしまったわけです。 誤解を防ぐ意味で書き添えますけれども、ビビッドな色合いのものや ジュエリーのついた帯締めがいけないと言っているわけでは決してありません。 ただ、自分たちの好ましいと思うものをことごとく否定され、 「とにかく派手にしなければ!」とすすめてくる呉服屋さんに対し 困り果ててしまった、ということなのです。 中には我が家のように、落ち着いたものが好きだという場合もあるかもしれません。 けれど、実際には呉服屋さんの「派手に!」の声にかき消されてしまう。 ・・30年以上も前の自身の成人式では 私は振袖を着てはおりません。 (これは数年前の記事にも書いていることですが) やはり・・色の洪水の振袖に納得できなかったのです(頑固者)。 いや、容姿の美しい女性であるならば 何をまとっても美しいのだと思いますが ひよきちのように、えー、そのー、 なんといいますか・・・・ま、そういうことです(笑)。 おまけに南国生まれの南国育ち、 燦燦と降り注ぐ真夏の太陽のもと、毎日テニスに明け暮れていました。 社会人になってからも、幼稚園の園庭にて毎日子供たちと遊び戯れ、 そりゃもう「色白」とは縁遠いひよきちの人生。 そんな日焼けしたひよきちが真っ赤な振袖? オレンジの帯揚げ? いやいや、無理無理(涙)。 そんな私の振袖姿など両親に見せたとて、がっかりさせるだけ。 がっかりさせるためだけに多くの金額をかけるのは価値的ではない。 おまけに当時、私は都内の私立大学に通っておりまして ただでさえ、両親に多大な経済的負担をかけてしまっていたのです。 そのうえ、振袖のことでまたもや負担をかけ 振袖姿を見せたとてがっかりさせるだけ…とくればもう、 これ以上両親に迷惑をかけるわけにはいかない、といたたまれなくなったのです。 ・・そのような理由もあり、私自身、成人式では振袖を着ませんでした。 次に続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.03.31 14:40:48
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