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カテゴリ:日本
今回 母の入院を通して久しぶりに日本の医療に触れることができたので、それを忘れないうちに書き留めておこうと思います。
前回の入院と言えば、祖母が近所の総合病院に半年ほど入院ときで、結婚する1年ほど前のことでした。 このときは完全看護でしたが、点滴や傷の処理以外の患者の世話はおもに家族でしていた記憶があったので、今回の母の入院で私たちにすべてできるのかとても不安でした。 しかし、看護師さんたちがものすごく丁寧、頻繁に患者の身の回りの世話をしてくれて、私たち家族ははっきりいって何もする必要がないと言っていいほど、徹底していました。 例えば、 お風呂に入れない母のために、熱いタオルを何枚も使って、毎日きちんと体を拭いてくれたり、下のほうもものすごく丁寧に拭いてくれるのでさっぱりします。 そして髪もパーマ屋さんみたいな設備できれいに洗ってくれます。 最後の二日間おむつをしていたのですが、汚れたときは水をかけてきれいにしてくれます。 そうそう、足も大きなタライを持ってきてくれて、ボディシャンプーを使ってきれいに洗ってくれたり、20年近く前とかなり違うなと感じたのです。 だから当初、看病に対してものすごく不安があったのですが、私たちは食事の世話をしてあげたり、着替えのときにちょっと手伝ったりするぐらいで、殆どの時間をテレビを見たり本を読んだりして過ごしていたのです。 最後、昏睡状態になっていたため、床擦れの心配があったのですが、これも数時間おきに看護師さんがやってきて、母が寝ている角度を変えてくれて、クッションを使って楽なようにしてくれるのです。 昏睡状態でも、きちんと母の名前を呼んで、「今から○○しますよ。」と声をかけながらしてくれるのも嬉しかったです。 亡くなった後の処理のときもこのやり方は変わらず、まるで母がまだ生きているような感覚になったぐらいです。 最後まで1人の人として扱ってもらえて良かったねと思いました。 母は看護師さんやドクターに気を遣っていたのか、看護師さんが来てくれたり、ドクターがのぞきに来てくれるとにっこり笑って本当に素敵な笑顔をふりまくのです。 実は昏睡におちいってからも、なぜか彼らがくるとニッコリ笑っていました。だからその笑顔に先生はつらそうにしていました。 あの母の笑顔は本当に素敵でした。私にも一度だけしてくれたけれど、私だとわかると怒った顔してたなあ。 というわけで、短い入院生活でしたが、本当に良い人たちにお世話してもらって、体はしんどかったと思いますが、気持ちよく過ごせたのではと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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