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2005.02.01
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カテゴリ:日本
今日は手術!
でもその前に、今日ほど寒い日はないというぐらいすごい寒波で、朝起きてみると、雪の日特有のシーンとした音のない感じだったので、雪が積もっているんだとピーンときた。
下に下りて裏庭に出てみると、そこは真っ白な世界ですごくきれい。
久しぶりの積雪にちょっとだけ感激!
手術は午後なので午前中は洗濯物を片付けたり、寒い中お風呂掃除したりして過ごし、11時ごろに病院へ出かけた。
駅までの道も雪と氷で凍てついて大変なのでちょうどバスが来たのでバスに飛び乗った。
実は、私の町は山間の町で寒いことで有名。だから雪の量も他所とはちょっと違うのだ。

病院につくと、手術を数時間後にひかえて父は手術用の寝巻きに着替えて落ち着かない模様。絶食がはじまっているので栄養は点滴しており、点滴をぶらさげて歩く姿は母を思い出してなんとなく痛々しい。でも本人はぴんぴんしているんだけれどね。
1時半に手術室の前までおくっていってあげて、私とおばさん夫婦でラーメンを食べに出かけた。手術が終わるのを待っていると夜になってしまうので、また雪が降っては大変なのでおばさんたちには先に帰ってもらった。ありがとう。
来てくれたのでだいぶ気が楽でした。
母をなくしてすぐに、父までもが病気になったことで、私のことをかわいそうに思ってくれていたらしい。
今までいろいろとあって、おじやおばとの関係が希薄になっていたのだけれど、母がいなくなった今関係を改善しつつある。
6時間ぐらいしたら終わるだろうということで、私は父のベッドに寝そべって本を読んだりテレビを見たり、昼寝をしたりして暖かい病室でちょっとリラックス。
吉行淳之介の本を母の書棚にみつけたので読み始めたけれど、読めない漢字が続出して内容がなかなか頭に入ってこない。
たまには純文学を読むのも必要だなと真剣に思った。
7時前に呼び出しがあった。手術が終わったらしい。
急いで手術室のある2階へおりていき、主治医から説明を聞く。切り取った前立腺+精巣を見せられた。そんなに大きくはなかったけれど、いかにも内臓という感じで気持ち悪い。それにレアステーキの一部を連想したりしてしまった。
Skytrainさんのコメントにあったようにデジカメで写真を撮りたいなと思ったんだけれど、不謹慎な気がして言い出せなかった。撮れば良かったかな?
まわりのリンパ節にも転移は見られず、出血量も多くなく前もって採血していた自己血も使わなかったそうだ。時間をかけてまた体に戻すということだ。
正味の手術時間は3時間半ということで、手術室担当のお医者さんもエレベーター前であったときに「手術無事成功してよかったですね。」と声をかけてくださった。
その後40分ほどで父がICUに運び込まれたので面会することができた。手をきれいに洗って消毒して、スリッパにはきかえ、マスクをしてその部屋に入ると、結構たくさんの人がスパゲティー状態で寝ていた。
父は入ってすぐのところにいた。顔を見ると目が覚めていて何か話そうとするのだけれど、胃のチューブが口に入っているのと、酸素マスクをしているのでよく聞こえない。
「前立腺を見たか?」というのと、「手術時間は?」とかあと、「寒い」とも言っていた。手術は裸で受けるため体温がかなり下がってしまうらしい。その後、傷を治そうと体がするために熱が出るということで、電気毛布のスイッチを入れてくださった。
さすがに顔色も悪く、なんだか急におじいさんになったような気がして祖母にそっくりに見えた。
しんどいのでそっとしてあげたかったのに、「声かけてやってくださいね。」とか言われてちょっと困った。
父には「まあ疲れているやろうし、ゆっくり寝なさい。もうそろそろ帰るわ」と言ってその部屋を出た。
明日は元の病室に帰るらしいけれど、やっぱり手術当日というのはしんどいし、失血している分顔色も悪いものね。

というわけで、私にとっては親の手術の生まれて初めて立会い、長い長い一日を過ごした。でも無事に終わったので良かった。
明日からしばらくしんどい日が続くと思うけれど頑張ろう。
でもさ、今まで元気でぴんぴんしているのに、ちょっとの問題が発生して手術を受けて体にダメージを受けざるをえないというのはなんだか釈然としないな。
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Last updated  2005.02.02 00:20:08
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