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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:教育
前回のお話では感情的な書き込みがもとで、いろんな人を傷つけてしまったこと反省しています。
香港の教育について初めて興味を示したのは 今から10年前、広東語を教えてもらっていた日本語を話せる香港人Mさんとのつきあいからです。 彼女にはうちの娘と一つか二つ年が違う男の子がいて、うちの子が通うデリアスクールにも興味を持っておられいろいろ聞かれました。 お子さんはローカル幼稚園+日本語幼稚園を同じ敷地内に持つことで有名な幼稚園に通っておられました。そしてちょうどその年に小学校を決めるための申請用紙を提出しなければならずいろいろと大変なようでした。 10年もたてばそのシステムは変わっているかもしれませんが、彼女の話ではこういうことでした。 香港の学校はBand1からBand5までの5つのレベルに分けられており、高い教育を受けるためにはできるだけレベルの高い学校に入れておくのが鉄則とのことでした。 Band1の方が高く、Band4,5の学校に入ってしまうとずっと低い教育しか受けられず、社会から落ちこぼれてしまうということでした。 *宗教 *親の母校 *成績 *幼稚園時代の功績(展覧会出品、入選、音楽の才能などなど) 上のような項目を満たしていれば志望校に入れる確立も上がるということでした。 できれば志望校の付属幼稚園に入れておくのが一番良いそうです。 毎年 学校が決まる時期になると、願書を提出するために学校に並んだり、合格発表の結果に喜ぶ人、泣いている人の姿がニュースで伝えられます。 たいていは第2、第3希望内の学校に決まるのですが、そこから漏れた子供達はコンピューターで学校がふりわけられてしまうという不本意なことになってしまうので、そういう結果を招かないためにも、早い時期からの用意が大切なのです。 結局、Mさんのお子さんは志望校に入ることが出来たのですが、上にも書いたようにインターナショナルスクールで学ぶことが最終目的だったようで、その後Korean Int'l School→Quarry Bay School→South Island Schoolと希望どおりに進まれたようです。 Mさんのように教育熱心な人はかなりいると思われます。 娘の学校でもローカルスクールからの編入は結構多くて、娘たちがLocal Chineseと呼んでいる生徒たちのほとんどはレベルの高いクラスに編入していて、理数系のクラスではトップクラスのほとんどを彼らがしめています。 特に、数年前の英文学校を減らして母国語教育を重点的にという風にシステムが変わったときは、ローカルスクールよりインターナショナルスクールへという人が増えて、その時期はNativeの子供も学校に困るほどインター校人気でWaitingがものすごい状態でした。 うちのスタッフはその反対で息子の教育にはあまり興味を示していませんでした。 彼女は子供を産んでからすぐに職場復帰しており、2歳半ぐらいの頃に家の近所にあるビルの1,2階を利用したローカル幼稚園の全日制に入れました。託児所も兼ねたような幼稚園でした。 その後1年ちょっと経った頃、彼女のだんなさんのコネクションで香港島ではわりと有名な小中一貫校の付属幼稚園の面接を受けてみないかという話が舞い込みました。 私はその学校の場所も知っていましたし、彼の将来を考えて話をすすめるように言いました。しかし、枠があったのは半日だったのでWhole Dayに入れないかどうかを学校に問い合わせさせたところ、ラッキーなことに空いていたのですぐに転校できることとなったのです。今はP2になって同じ小学校に元気に通っています。途中、だんなさんのお姉さんの子供が通う、カオルンサイドの官立校に転校させないかという誘いもあって、その話に惹かれる夫婦を見て少々あきれていました。 ところが、面接に行って学校の様子を見たとき、今通わせている学校とまったく環境が違うことと、そこに通う生徒たちの多くが新移民の子供だということがわかり、急激に熱は冷めたようです。 香港人にとって小学校の良し悪しというのはその後も影響します。 中学に進みHKCEE(香港會考)=中学卒業認定試験の結果で将来が決まってしまうからです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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