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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:教育
小学校のお話まで書いたので次は中学校ですね。
わかりにくい部分もあったので自分なりに勉強してみましたが、 ますますわかりにくいです。 こんな複雑なシステムにしなければならなかった理由ってなんなんでしょうか? まず、前回書いたような小中一貫校に通っている子供達はよほど成績が悪くないかぎり同じ学校の中学部に進学できるそうです。 その前にP5,6でテストがあって、そのテストの結果で各生徒の成績(Banding)が出るそうで、これは私が前回Band1~5と書きましたが、Band1~3に分けられているようです。ですから今通っている学校がBand2の学校だとして、自分の成績が1なら、中学に上がるときに別の学校(Band1)に願書を出すことができるようです。 このように上に中学の無い生徒はP6で新たに中学受験しなければなりません。自分のBandに基づき家から通える範囲なのかなどを考慮して願書を出します。 上のBandからうまっていくので、中には希望どおりの学校にならないケースもあります。結局第一回目で決まらなかった生徒は、小学校のときと同じように空きのある学校にコンピューターで自動的に振り分けられるようです。 日本のように学区制にしてしまうほうがよっぽど公平で良いと思うのですが、どこからこのような複雑なシステムができてしまったのかはよくわかりません。 中学校はForm1,2,3までが義務教育です。日本と同じ中学3年生までですね。 でも義務教育になったのはなんと1980年代だそうです。それまでは家内工業がものすごく多かったため、小学校を卒業した子供達は安い労働力として工場に借り出されていたそうです。 Form3で再度成績の見直しが行われます。その成績によってForm4に進級できるかどうかが決まります。それをJunior Secondary Education Assesementと呼びます。Form4,5はGCSEと同じでHKCEEに向けてのテスト学年です。 たいていの生徒は同じ学校内でForm4に進級できるのですが、ある一定の成績を満たしていない生徒はそこで卒業となります。そういう場合は他校の空き状況を調べてForm4に再度アプライします。最後は小学校、中学校進級時と同じようにコンピューターで振り分けられます。 このように中途半端な時期に学校からふるい落としてしまうという悪しき制度が今も存在しているのです。 しかし、別の学校のForm4に入れるシステムを残しているのでこの時点が最終学歴になってしまう人は今では少ないと思います。 そしてもう一つ、Form4に入らなくてもPost Secondary 3 Craft Courseという職業訓練コースへ進むことができます。 職業訓練コース、建設工業コース、服飾工業コースの3つのコースがあって、そこで手に職をつけられるシステムになっています。 職業訓練コースの中には中華料理コースというのもあります。 このようなシステムだからこそ、早い時期でのオーストラリア、ニュージーランド、イギリス、アメリカ、カナダへの留学が多いのも納得できます。 中学3年生でまず大きな転機が訪れる香港人、9割以上の中学生が高校進学する日本にくらべてかなり厳しいですね。 次回はいよいよHKCEEについて書きたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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