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カテゴリ:教育
今朝 私のメインホームページの掲示板を開くと懐かしい名前が目にとまった。
彼は日本から香港のインター校へ編入して、その後そのインター校から別のインター校へ転校。その時の心の揺れを私の掲示板によく書いてくれていた。 最初に入ったインター校は日本人など英語のできない生徒に門戸を開いている有名な学校、そこから今度はインター校ならここと言い切ってしまう人もいるぐらい、インター校の中では名門と言われているアメリカ系の学校へ転校した。 そしてここでまた、前に通っていた学校と新しい学校との違いを掲示板でいろいろと教えてくれたりしていた。 結局彼は、最終的には日本の進学校へ進むと言う目的があったので、新しい学校での勉強よりも塾通いを優先して受験勉強に取り組み、念願の進学校に合格した。 ところが、この念願の進学校に通いながら、また悩んでおられるようだ。 それは、こちらで学んでいた時の学び方と、日本の進学校のそれとでは大きく違うからだ。 うちの娘が通うイギリス系の学校でも、彼が通った二つの学校でも、教科書、先生がくれる資料、自分でリサーチした資料、先生から学んだこと、すべてあわせて深く考え学ぶことを強いられる。学んだ中からトピックが与えられそれについて自分の意見を書く。それも簡単な言葉ではなくエッセイとして仕上げる為、英語のエッセイの書き方が身についていない場合はそこからやっていかなければならない。 エッセイを書く練習というのは、自分がどんな知識を得てそれをどのように処理して、どのような結論に達したかというのを効率よくできるようになるという点では素晴らしいスキルだと思う。 たぶん、彼も二つの学校に通っている間にそういう能力をきちんと身に付け、習ったことを自然に吸収することができるのだろう。 ところが今通っている学校は「学ぶ目的」として「大学受験」があり、すべての授業はその大学受験を基準に行われる。 そして日本人お得意の「暗記」がいつもくっついてくる。 今回も主要な国の名前とその首都を短時間の間に覚えてくるように言われ戸惑っている。 実はうちの娘もテスト勉強中に、暗記するということが苦手だと言っていたし、日本人のようにがむしゃらに覚えることが悪いと思っているふしがある。実は彼自身も「暗記=悪」だと思っている。まったく同じだ。 娘の場合は自分の頭の中には今まで習ったことがきちんと順序良く入っていて、それを理解していればできるというのだ。 もちろん完璧ではないけど… だから、勉強の仕方に対する親子の会話はずっと平行線のままだ。 彼もこっちの学校では「覚えないで理解しろ」と言われて頑張ってきた。 だけど、日本では覚えることが受験生の美徳となっている。 たぶん一つの教科だけではなく、さまざまな教科でこれは重要視されるものね。 英語の時間でも、今まで自然に身に付けた英語が「受験ではおかしいと見なされる」という理由で×にされたり、理不尽なこともたびたびあるらしい。 なんでも受験を基準に物事を教えるのは、進学校としての立場上仕方ないことだろう。 日本の進学校への進学を希望したのは他の誰でもなく彼自身なのだから、今の状況を受け入れて日本でうまくいくように生きていくしかないのだろう。 でもご両親に財力があれば日本を脱出して海外の大学に行くという道も残されているから、そう悲観することもないと思う。 こうして悩みながらもきっと大きくなっていくのだろうと思うけれど、 悩んでいる彼に何か良いアドバイスはないかな? 私はあまり勉強をしなかったので受験生の心理もよく理解できないし、 もし、何か良いアドバイスありましたら是非お願いします。 掲示板はここです。 うまくいえないけれど、「日本の高校は大学受験のまだその先にあるものを、もっと具体的に子供達に見せることをしなければならないのでは?」と思う。 み~んな悩んで大きくなった!ドンドン って古い? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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