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カテゴリ:読書
読みたい読みたいと思っていた 宮部みゆきの長編「模倣犯」 あっという間に読み終えた。 お話の内容は非常に長くややこしい。 長すぎてまとめる力がないのでここには書かない。 「模倣犯」で検索すればいっぱいサイトが見つかるから、知らない人はそこで見てください。 とにかく長くて、登場人物一人一人の様子を、事件を中心にそれはそれは詳しく書かれているため、ある意味同じ話を何度も違う視点から読まされることになるので、そこはしんどかったりする。中にはたいして意味のない人物もいるしね。 それから人殺しの方法が非常に残酷で怖い。 実は夜道を歩くのが怖いと感じたし、夜中に帰ってきたとき、家の近所のオフィスビルの入り口で立っている男性に追いかけられるのじゃないかと、ものすごくドキドキして足早にアパートの入り口に急いだりしてしまった。 そういう意味では登場人物の描写のしつこさをのぞいたら、ものすごくできの良い小説だと思う。 しかし、かなり計算高い頭の良い犯人(ピース)だったのに、 私はこの伏線をつなぎあわせて、おまえが真犯人だろう!となる結末を期待していたため、実際の結末は受け入れられなかった。ものすごくおもしろくて猛スピードで読んできたため、まさにこの終り方こそ、どっかの映画か小説の模倣なんじゃないの?って感じるようなそういう終り方だった。そこで「模倣犯」の意味がわかるんだけどね。 ピースにはとにかく、もっと衝撃的で屈辱的な最後を味わって欲しかった。 この世には、家族が犯した犯罪のおかげで人生が崩れてしまった人たち、家族が被害者になったためやはり人生が崩れて、それを一生嘆き悲しみながら行きつづけなければならない人たち、どっちもいっぱいいるんだろうな。そのことをあらためて考えてしまう、そういうお話。
ピースを中居が演じて映画化されている。 おもしろかったけれど、後味の悪い作品
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