|
カテゴリ:Hokarry堀田
王子通りの住人、田刷夫妻は不思議とかUFOとかお化けとかまるきり認めない人種だった。
その田刷夫妻が住む王子通りに深夜、一人の男が現れた。 ヒョロリと背が高く、髪やひげの白さからみて相当の年寄りだ。 この人の名は有蓮 弾古扉! ポケットから火打ち石を出すと、カチッと鳴らした。 すると電柱に次々と提灯(ちょうちん)が現れた。 そばにいた三毛猫に 「蒔粉刈先生、こんなところで奇遇じゃの~」 すると三毛猫は女の人に変わっていた。 「よく、おわかりで」 「ところで、白立冬は遅いの~」 「弾古扉先生、堀田夫妻に何があったのですか?」 「蒔粉刈先生、今白立冬が、Hokarryを連れてくんじゃよ」 「Hokarryを。じゃー利利意と税無須は・・・おお~!」 そのとき、空から大きな自転車が降りてきた。 「白立冬や」 「弾古扉先生、この子がHokarryです」 弾古扉と蒔粉刈は毛布の中をのぞき込んだ。 そこには、頬に不思議な渦巻きのついた男の子がいた。 この子を田刷家の戸口におくと、手紙を置いて三人は消えていった。 それから10年・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[Hokarry堀田] カテゴリの最新記事
|