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カテゴリ:わたしの悔路愚
程がありますかね?
まだ空っ風吹きすさぶこの時期に、ハワイアンシャツを購入しちゃいました。 Sun Surfのワイアン(業界用語)は、ヴィンテージ物の柄を上手く再現していて好きなんですよね。 ただ、昨今は餓鬼共が下手糞に汚らしく着てたりするのをよく見かけるのと、夏場はあじあんテイストのヘンプ素材物をさらっと着るのが好きになったこともあり、敬遠していたんですがね、なかなかいい感じの旧作を見つけて購入に至った次第です。 ハワイアンには思い入れがあって、当時(ン十年前)ダサいチンピラ風のアロハしか巷に出回ってなかった頃に、福生の方にヴィンテージのハワイアンを探しにいったりしましたよ。 店の名前は忘れてしまいましたが、基地前の古着屋(当時は今で言うショップなんてお洒落なもんじゃなくって本当の古着屋っう感じ)でジャパニーズヴィンテージの鳥獣柄とか、カハナモクのパームツリー柄やら見つけてごっそり買ったこともあります。 丁度その頃でしょうかね、私が勤めていたお店にランチマーケットのレプリカアロハなんかが 大量に入荷し始めたのは。50sやロカビリーなんかも流行り始めた頃ですよ。 レミニッセンスなんかのアメリカのブランドも、非常にいい感じのヴィンテージ復刻物を出していましたね。 ここのハワイアンも良かったんですが、サイズが日本人向けでは無かった記憶がありますね。 Mサイズが日本のXLくらいあるような感じ。 スティーブンスピルバーグもレミニッセンスのファンらしくて、テレビのインタビューなんかを見ると、必ず50‘s系のレプリカシャツを身につけていて「カリフォルニアンはお洒落だね~」なんて思った記憶も。 そしてその後、東洋エンタープライズさんがSun Surfを立ち上げてくれて、非常に入手困難だったレア柄も気楽に楽しめるようになったんですよね。 でも、先述のように、最近はあまりいい印象が無いんですよね。東洋さんの商品は相変わらずいいんですがね、着る側の問題というか。 とにかくハワイアンの下に何か身に着けるのだけはやめて欲しい。 最低。 テレビなんかで芸人がロンTを下に着たり、柄物のTシャツを合わせたりするのを見ると本当にゲッソリします。不快を通り越して吐きそうになります。 おそらくスタイリストが最低なんでしょうな。地獄的センスの持ち主ばかり。 だいたい芸人も「おいおい、これおかしくねえか?」って思わないのかな? まずハワイアンは素肌に着るもの。 一枚のアートを身につける感じで。 ダリの作品を飾る壁紙がデ・キリコだったらどちらの絵も死んでしまう。 もしくはFruit of the roomとかHanesあたりのタンクトップを合わせる。もちろん白。 百歩譲って無地の白クルーネック。 袖からTシャツの袖など決して見せてはいけない。 ボトムスは上質なデニムかチノーズ。勿論腰履きなんてもってのほか。 オーバーサイズは論外。 肩が合ってなきゃいけないのはジャケットに限らないんですね。 そう着てしまった時点で、ハワイアンというアートから、チンピラキッズ御用達のアイテムへと変貌を遂げます。 まあ、そうはいっても着方は自由だからね。別にいいんだけど。本人が良けりゃ。かっこ悪く着たければそれでも。 ・・・ハワイアンには苦い思い出もあってね、アメリカに住んでたときに付き合ってたデンマーク人の彼女に全部捨てられたことがあります(爆) その当時、私はアイロンを持っておらず、皺だらけになったハワイアン30着あまり(半分は超貴重な本物のヴィンテージ物)を、彼女の家でアイロンがけさせてもらおうと思い、いそいそと持って出かけたは良かったんですがね、その日はなんか面倒くさくなってしまい、ベースメントの彼女のクロゼットに吊るしておいたんです。 で、その後、彼女と破局(笑)なんとなくお互い電話もしずらくなったりして疎遠に。 一年後位に偶然バーで再会したんですがね、その時は二人とも「過去は過去」みたいな感じでサバサバと話も出来、頭の片隅にずっとあったハワイアンの行方を、当然返してもらえる物と思い、「あ、そういえば俺のシャツさあ・・・」って言ったら、笑いながら「サリーアン(サルベーションアーミー、救世軍のスラング、スリフトですな)にあげちゃったわよ~、今頃ホームレスが着てるんじゃないの~」なんて・・・ ・・・あ あ ああ、 あ・・ あああ・・・ あ あああ、嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼、嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼!!!! ・・・それ以降、ハワイアンシャツは見るのも嫌。 でも、もう吹っ切れたよ。 今年は ハワイアン最強伝説 始まる。 (しかし、最近のサンサーフ、いい柄無いね。私に選ばせて欲しい。そしたらスーザンの捨てた物と同じ柄を復刻する) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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