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カテゴリ:母のこと
雨模様だったが、母の所へ行って来た。この2,3ヵ月体調が優れず車で遠出するのが億劫になっていた。途中まで行って気分が悪くなり引き返した時もあり、それから少し慎重になってしまった。
今日は気温も高くなくて出かける気力が出たので良かった。何とか月に2回は行きたいと思っている。 昼食の介助をしたいのでお昼をめがけて着くようにしている。12時少し前に着いたが今日はリビングの食卓に座っていて「お昼はもう食べました。」とのこと。珍しい、ほとんど食べていないことが多いのだが。 顔を見ると、調子が良さそうで表情も明るかった。 声をかけると、わかったようでいつものようにべそをかいたような顔をする。もしかしたら感情失禁なのかもしれない、と、ふと思った。悲しいのかなと思っていたが、スタッフの方に聞くと「寂しくなって、言うんですよ」と。やはり。 「ご飯食べた?美味しかった?」と聞くと「普通」と答える。「そうか・・普通が一番いいよね」 「早く寝かして欲しい。ずーっと起きてるから。」と。 午前中は車いすで過ごしていたらしい。 「お散歩に行きますか?」と言われたが、雨が降って来そうなのでどうしようかと思いながら、二人で部屋に戻る。 「お散歩行ってみる?」乗り気ではない様子。「紫陽花見に行ってみる?きれいだよ」 嫌がったらすぐに戻ればいいから、と思い、エレベーターで屋上庭園へ行く 毎年この季節は庭園いっぱいに色とりどりのたくさんの種類の紫陽花がいっぱい咲いていて、素晴らしい庭なのだ。 どなたか近所の方が見学に来ていらして、しばらく立ち話。 紫陽花談議に花が咲いているのに、当の本人は全く興味を示さない。 「お母さん、見てごらん。目開けて。紫陽花きれいでしょ。」といってもいまいち・・ お花が大好きで華道の免許まで持っていて、孫に教えていたほどなのに。 「背中が痛いから帰る」「はいはい、じゃぁ、もう帰りましょう」少しで外の空気を吸えばいいか。 この屋上庭園で私の一番のお気に入りの紫陽花は「ダンスパーティ」という品種。花びらが変わっていて、なぜかキリットしている。色も可愛いし。調べてみたら最近人気の品種だとか。 携帯を持って行かなかったので写真が撮れなくてネットからお借りした。 部屋に戻りスタッフの方にベッドに寝かせてもらう。 安心したように穏やかな表情になる。私の名前も言えたしよかった。 「帰るね。また様子見に来るから」と言ったら何と今日は「置いて行くの・・・」と。 「ここに、居てもらうしかないから、ごめんね。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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