バリ島で出会ったホメオパシー (中 寄り道編 )
ホメオパシーのお話はちょっと、おいておいて・・・ より道のつづきです。
バリの幼稚園の庭で知り合ったのは、
バリ人男性と結婚している日本人やフランス人や、バリ人のママたちでした。
何日か経つと。。。すっかり顔なじみに・・・・
やっぱりどこでも、いちばん安心して話しかけることができるのは日本人のママ。
A子さんは、小学校1年生の女の子と3歳の男の子のママでした。
一通り、お互いの自己紹介の後で
日本の子育てや、バリの子育ての話に・・・・
「やっぱり、バリの人々をみてると、心の豊かさを感じますよね・・・」
「そうねぇ」
「なんかわたしは日本で、物質的な中で、
この子育てで本当にいいのだろうか、とか考えさせられました」
彼女は遠い目をして、しばらく黙りこみました。
「そうねぇ。なんにもないんだよね」
「でも、なにもないってことが、素敵だなぁって思います」
「そうなの。なんにもないのがいいって、最初は思ったんだけどね・・・」
「・・・」
「あの子の足、みて・・・」
A子さんのお嬢さんの足をみると、
ふくらはぎのところに丸い火傷のあとがありました。
「あれ、バイクの二人乗りの時に、マフラーで火傷させちゃったの。」
バリでは原付きバイクに親子4人で乗っていることもあります。
しんじられない
って、思ってもその国では「フツウ」のこと。
そういえばわたしと次男が風邪で死んでた時、
ホテルの親切なお兄さんが、面倒をみてくれていて、
(気がつけば)長男を(勝手に)バイクに乗せて散歩に連れて行ってくれていたっけ・・・
「おかあさん!バイクに乗せてもらったんだよ~~!!」
もちろんこどもは大喜びだけど・・・ 夫もわたしも苦笑するしかなかった・・・。
日本では、まだチャイルドシートにしっかりと
子供を座らせてないことも、けっこうあります。
ドイツ人からすると、信じられない光景(らしい)・・・
「あの子が火傷したときに、ほんとうに悪いことしたって思って・・・
でも夫にそれを言っても、そりゃ、痛いけど仕方ないよ・・・みたいな反応で」
彼女は眉間にしわをよせて、苦しそうにいいました。
バリでは、もしかすると、よくあることなのかもしれません。
でも、日本では・・・
育った環境+文化の違いは、本当にあります。
こどもを生んでからのほうが、
わたしも夫と、
「え・・・そんなこと判ってなかったの?」
(何年も一緒にいるのに・・・)
みたいなことがよくあります。
「日本に里帰りするとね、日本はなんでもあるでしょ。」
なんでもっていうのは、
便利さ、
スーパーやコンビニがあったり、
電化製品とか、おもちゃとか、食べ物とか、車とか・・・
「こどもたちにとって、日本は夢のような国なのよね」
「そうなんですか・・・」
お金があれば、バリでは日本と同じような暮らしはできる、
こちらの子供たちはお昼ごはんに当たり前のように
「インスタントラーメン」を食べていたり、
得体の知れないお菓子がいっぱいあったり・・・
ローカルの外食では、
必ずといっていいほどおいしい味にする「添加物」が入っていたり・・・
それが体に悪いということは、ほとんど知られていない。
こどもに安全なものを食べさせて、すくすく育ってほしいけれど
スーパーマーケットは高すぎるし、マーケットではなにもかもが大量すぎたり。。。
それを維持するのが、すごく難しい日々・・・
そうかぁ、そうだったのか・・・
「なんにもないのが、よかったのに。
なんにもないのが、嫌になっちゃったんだよね・・・」
彼女は静かにつぶやきました。
「わたしね、もう子供たちと日本にずっと帰ろうかなぁって、考えてるの」
「えっ。じゃ、だんなさんは?」
「彼は、バリでね・・・」
バリ島は、旅行者のわたしたちにとっては夢のような国でした。
でもバリのいろんな観光地に行った時、
プラスチックのゴミがいっぱい森の中に散らかっていたり、
民家でトイレを借りた時、下水なんて存在しないし、
伝染病が流行しやすいというのも理解できました。
そんな大変さは、暮らしていないと判らない。
そこで子供を育てるというのは、すごく大変なことなんでしょう。。。
でも、なんでもある日本・・・・
わたしの頭の中には、日本を出発する前におこった少年が自分の家族を殺害したというニュースが浮かびました。
いまのままで、いいわけない・・・というのも事実。
結局、わたしはA子さんになにも言えませんでした。
バリにあるものは、日本には無い
日本にあるものは、バリには無い
どっちがいいんでしょうか?
バリの青い空の下、能天気な旅行者だったわたし。
華やかなバリの影を垣間見ました。
あれから1年たった今、
このままの日本で、子供が本当に幸せな大人になれるのだろうか?
物だけじゃなくて、心から幸せだと思える人間になってほしい。
ひとりの母親が願って、みんな同じことを願ったとしたら
お母さんの力で「社会」だって変えていける・・・
今では、そう思えるようになりました!
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