真の自由な人間って? シュタイナー学校にいってきました
京田辺にあるシュタイナースクールに行った!長男は来年、小学校1年生になるので、シュタイナー教育のことは、あまりよくしらないのだけど、どんなかんじなんだろう・・・と、学校見学へ。学校は、セルフビルトの手作りで、木の温もりと、野の花があちこちに生けられていて、心落ち着く空間が広がっていた。ドイツ人夫も「なんだか、昔のドイツにいるみたいだね」と顔がほっこり。ガイダンスにはわたしだけが参加したのだが、そこで一番、感銘を受けたのは学校の経済状況や現状をありのままに、正直に話してくれたところだった。授業料は決して安くはないと思う。高いお金をはらうと、「お金、はらってんだから、よろしくね!」とかこれだけ払ってるんだから・・・と学校側だけに、、『結果』をもとめたくもなるという心理がある。しかし、どうしてこれだけお金が必要なのか・・・という説明は、ほんとうに、納得できたし、気持ちがよかった。ムスコが通っているドイツ幼稚園でも、このような雰囲気つくりや、話し合いの場が必要だなぁと感じた。学校の経営がうまくいかなかったら、どうしよう?お金がなくなったらどうしよう?生徒が減ったらどうしよう?正直でいること。いいことだけを並べるのではなくて、、マイナスの面も、さらけだす。そこには恐怖を突き破ったいさぎよさがある。すると、マイナスだと思っていたところにも光があたって、それは浄化されるんだな、と感じた。これって、人間関係においてもそうかもしれない。わたしにとっては、もちろん、安心、信頼関係という土台があってだけど、はっきりと、正直に、批判してくれる人のほうが長く続く、本当の友だちになっている。信頼関係がなくても、時として『真実』をいってくれる人って、人生観をいい方向にかえてくれるよなぁ・・・。(そのときは、腹がたつけど)おっと、話しがそれてしまったけど、先生たちは、アメリカやイギリスの教員養成のシュタイナー教育を受けた人たちで、落ち着いていながら、しっかりと話す口調が印象的だった。親と先生が、一心になって『正直』に学校を作って行くというということ。それを実践している場所。威圧感が全くない、というのも驚いた。校長先生という存在がなくて、ひとりひとりの親と、先生とたくさんのことを対応に話せた。すごく素敵だった。最後に、学校の校舎がなかった頃から、1年生をみて昨年8年生をおくりだした先生の言葉が印象的だった。「わたしたちは、楽園へ、ようこそ、というつもりは全くありません。」ここには、喜びもありますが、目にみえない苦労もたくさんあります。この学校にお子さんを入れられるご両親には苦労されますよ、と、お伝えします」「どうぞ、苦労なさってください」こどもを。。。というより、わたしも、こんな学校に通いたかった~~~と、思ってしまった。こどもと真摯に向き合う姿勢、こどもの個性をそのままに愛すること親も教育に携わるということシュタイナー学校には、賛否両論ある、「自分の欲や利害を超えて、本当に大切なことを、自分のなすべきことを選択できる自由な人間に」その基本理念は素晴らしい。シュタイナーの意志は、家庭でも実践できるなぁ、と考えさせられた。自分の子育てについても、姿勢についても、見直せるいい機会だったと思う。