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カテゴリ:お局真紀子の素敵な毎日☆家族編
最近、我が家では「ハリー・ポッター」を読み返すのがはやっている。
新刊が出たときには、もちろん、その日のうちに買って 争うように読んだ。 4巻からは、私は我慢ができず、原作を取り寄せて あらすじだけでもわかれば、と、必死に読んだ。 細かいところは理解できなくても、大体、誰がどうなった、 ということはわかった。日本語版が出るまで、家族に それが語れないのがつらかったが、fb仲間のいわきの 志賀さんと、二人で盛り上がった。 日本語版が出て、理解できなかった部分などを確認して、 大きく間違っていないこと(誰が誰と戦った、など)に ほっとしたものだった。 映画も、映画館にみんなで見に行った。 DVDが発売されると、全部買って、またまた家族で楽しんだ。 ワッチは、小学4年のときには、ハリー・ポッターシリーズを 自力で読み始めた。学校の読書の時間にも、必ず ハリー・ポッターを持参して、コツコツと読んだらしい。 絵のひとつも入っていない分厚い本をずっと、休憩時間にも 読み続けるので、担任の先生が仲間はずれにされているの ではないか、体調が悪いのではないか、と心配したほどだった。 佳境に入ったときには、授業中にも読んでいたらしく、 注意されたこともあったらしい。(さすが、本の虫のお父さん・ お母さんの子供だ!とお父さんから褒められたりした。困ったものだ) 今年の夏休みに、子供のうちの誰かがハリー・ポッターを読み始めたらしい。 それがみんなに伝染した。 勉強机にかじりついている時間が長いな、と思っていたら、 コツコツと、夏休みの宿題もせずに、ハリー・ポッターを 読み続けていたようだ。おかげで、夏休み最後になっても 宿題が終わらない、という事態に陥った。 時間を決めて読めばよいのだが、隠れてこっそり読むのが 楽しいらしく、本棚からハリー・ポッターの本が 何冊か消えては、戻り、別の本が消えては戻り、という まるで魔法のような状態が続いていた。 高2のりんごの試験期間中に、試験の勉強も せず、ハリー・ポッターに夢中のりんご。 さすがに本大好きの私も、これは注意した。 「試験が終わるまで、がまんしなさい。」 素直なりんご、試験が終わって帰宅したら、まっすぐ ハリー・ポッターに向かった。 ハリー・ポッター全編に流れる主張は、 「愛は勝つ」だと思う。 どんなにすごい魔法の力を持っていても、人を愛する力の 前には無力だ、と語りかけてくれる。 差別に屈し、ひねくれていたスネイプが、ただ一人、 自分を理解してくれていた女性のために、すべてを 自分の命をも捧げる覚悟をし、どんな汚名にも耐えられた のは、「愛」の力。それに報いたのは、いまわの際に 覗き込まれた、愛する人そっくりの瞳。 どんな複雑な魔力も、親が捨て身で(戦うことなく 我が身を投げ出し)子を守った力には勝てなかった。 ものすごい魔法を使えるダンブルドアが、愛する妹を 守れなかったことの悔恨が、人を愛し守る力に 変わった。 異形の生物(ドラゴンなど)をこわがって、正直、嫌悪していた ハーマイオニーが、最後にドラゴンを心配し、やしきしもべに 無意識の差別感を持ち続けていたロンが、最後に 闘いにやしきしもべが巻き込まれないよう逃がそうと 提案する。 これらは、すべて、自分と違うものに対する無意識の愛である。 この愛が、最後の最後、矢尽き刀折れたと思われた瞬間に 自分たちに返ってくる。 世界宗教は、自分の信じるものを排除せよ、とは言っていない。 むしろ、自分の隣人を愛せ、つまり、自分とは違う価値観・考えを 受け入れ、理解するよう務めよ、と言っている。 自分を大切にしてくれる対象を愛し理解することはたやすい。 自分にあだなすものを必死に理解しようとすることこそ 今、必要だ、と思う。 ハリー・ポッターは、決して英雄として終わろうとしていなかった。 むしろ、自分をいけにえとして捧げるこわさに震えながら、 一人、森の中に入った。 ベートーベンの第九も、第三章で、幸せとは難しい旋律の中に 見出そうとしたが、最終章で、本当の幸せは、単純でわかりやすいものだ、と 気づかせてくれる。 真実は、簡単なものだ。 「ミミファソ ソファミレ ドドレミ ミーレレ」 ハーモニカでも吹ける簡単な旋律。 幸せの定義は人それぞれだが、そこに小難しい定義や 例外があるときは、まだ、その途上だと感じてもらいたい。 自分や身内を愛するごとく、敵を理解しようとする気持ちを 持ち続けること。 私の、幸せに対する定義は、今までも何度も書いてきた。 「世界中の子どもたちが一度に笑う」こと。 えらそうなことを書いてしまったが、ハリー・ポッターを 夢中で読み返す子どもたちを見て、その底に流れる 「愛は一番強い」というメッセージをわが子に、そして みんなに伝えたくて、思わずここに記してしまった。 えらそうな意見、ご容赦いただければ幸いである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年10月17日 11時33分59秒
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